スラムダンク? あしたのジョー? 終わり方が好きな「感動した少年漫画の最終回」ランキングの画像
画像は講談社コミックス『あしたのジョー』完全復刻版第1巻(講談社)
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 諫山創氏による人気マンガ『進撃の巨人』が、4月9日発売の『別冊少年マガジン』(講談社)5月号で2009年から続いた連載に幕を下ろした。同作は、ある日突然来襲した巨人によって家族を奪われた主人公のエレンが、自身が調査兵団となることで巨人を倒し、その謎に迫っていくというストーリー。勢いのあるバトルシーンや仲間を失うグロテスクな描写、意外な展開の数々で高い評価を得た作品で、最終回を迎えたことでSNSではさまざまな関連ワードがトレンド入りを果たした。

 長年読み続けた漫画の最終回は、ファンにとって忘れられない1話となる。そこで今回は「好きな少年漫画の最終回」について、30代から50代の男性300人に調査を行った。さまざまな漫画についての感想が寄せられた中、特に意見の集中した作品を紹介したい。なお、本稿では各作品の最終回の具体的な展開・ネタバレについては記載していない。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

 まず第3位になったのは、8.0%の人から選ばれた鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』(集英社)。『週刊少年ジャンプ』黄金時代を支えた看板作品のひとつで、どんな願いでもかなえてくれるドラゴンボールをめぐって、宇宙規模の壮大なバトルが描かれた。

 中盤で主人公の悟空が死んだりと波乱の展開もあり、同時に放送されていたアニメの影響もあって人気は絶大なものに。魔人ブウとの戦いが描かれた1995年の新年合併号の『ジャンプ』は、過去最高発行部数の653万部を達成。同年25号で最終回を迎えた。

 ピッコロ大魔王、ナッパ、ベジータ、フリーザ、セル、魔人ブウなど個性的な強敵とのバトルの数々や、ムダな線のないハイセンスなイラストは世代を超えた人気を誇り、連載終了を惜しむ声もかなり多かった。

 選んだ人からは「まだ続きそうなのに終わってしまった」(44歳)、「意外と拍子抜けな感じ」(43歳)、「夢がある終わり方だった」(41歳)と、まだまだ他の強敵が現れることを期待していたという声が寄せられた。

 しかし「ワクワクする熱い戦いの数々は青春時代の思い出です」(42歳)、「悟空らしい終わり方だった」(45歳)という歴史の幕引きを惜しむ声や、その後も『GT』『改』などオリジナルアニメシリーズも続いたことから「なんだかんだで、まだ終わりじゃない感じがする」(41歳)、「その後も描かれており、どれが最後なのか分からなくなってきている」(59歳)というコメントもあった。

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