■社会現象となった「ジョー」のラスト
続く第2位(9.3%)には『あしたのジョー』(講談社)がランクイン。『週刊少年マガジン』で連載されていた、原作・高森朝雄氏、作画・ちばてつや氏によるボクシング漫画で、元ボクサー・丹下段平の手で主人公の矢吹丈が一流のボクサーになっていく過程を描く。
作中でジョーのライバルである力石徹の死が描かれた際には、寺山修司の呼びかけで文京区の講談社講堂にて力石の葬儀が行われるなど、ブームは社会現象に。『週刊少年マガジン』1973年21号に掲載された、ジョーが壮絶な最後を迎えた最終話は大きな注目を集めた。
選んだ人からは「歴史に残るラストシーン」(59歳)、「結局ジョーがどうなったのか気になる」(57歳)、「子どもの頃でしたが、想像できなかった展開で驚きました」(54歳)、というコメントが寄せられた。なお、作者のちば氏の解説よれば、最終回のジョーがどういう状態かは読者の判断に委ねるとしている。