お気に入りのゲームカセットの外箱は、何となく捨てられないタイプでした。スーパーファミコンは1本のソフトの値段が高く、厳選に厳選を重ねてやっとのことで記念日に買ってもらえる……というような子ども時代。それだけに大好きなゲームのパッケージに特別思い入れのある同世代の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スーファミを代表する人気RPGの中で「一番好きなパッケージ」に関するアンケート調査を実施。30代から40代の男性300名に実際のゲームパッケージを見てもらい、その中で一番好きなパッケージを回答していただきました。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■国民的RPG同士がまさかの同率!
第3位となる7.7%の支持を獲得したのが『ドラゴンクエスト6 幻の大地』(エニックス)と『ファイナルファンタジー6』(スクウェア)。日本を代表する人気RPGの“6作目”が、まさかの同率3位に並ぶという結果になりました。
『ドラクエ6』のパッケージには、黄金の竜に乗った主人公、ハッサン、ミレーユが描かれていて、壮大な冒険の旅立ちを予感させるダイナミックな構図に胸が躍ります。もちろん、このパッケージイラストを手がけたのは、日本を代表する人気漫画家の鳥山明氏です。
またこのパッケージイラストをよく見ると、背景には最終ボスのデスタムーアが描かれています。購入時は「なにやら怪しげな敵らしき姿」としか思わなかったのですが、あとから見直すとちょっとしたネタバレ要素だったのかも!?
まぁ過去の『ドラクエ』シリーズのパッケージには竜王の変身後の姿(ドラクエ1)や、ハーゴン&シドー(ドラクエ2)も描かれていたりもするので、いきなりラスボスを公開するのは『ドラクエ』の伝統と言えるのかもしれません。
そしてもうひとつの第3位である『ファイナルファンタジー6』は、天野喜孝氏による美しいイラストを全面に押し出したパッケージとなっています。
同じくスーファミで発売された『ファイナルファンタジー4』『ファイナルファンタジー5』のパッケージは、2等身のデフォルメキャラが描かれたポップな路線でしたが、『6』で再びファミコン時代に回帰。魔導アーマーに乗ったティナの姿が近未来とファンタジーを融合させたストーリー性を感じさせる、素晴らしいイラストレーションでした。
ちなみに、このパッケージに描かれた天野氏による魔導アーマーはゲーム中のものとデザインが異なりますが、これはこれですごくカッコよかったですよね!