■タイムスリップものが人気
第2位は13.0%の得票率で、村上もとか氏の『JIN-仁-』(集英社)がランクイン。『信長協奏曲』同様、タイムスリップものの本作。こちらは医師として働く脳外科医の南方仁が幕末の江戸にタイムスリップし、近代医療を実現していくストーリーだ。
『JIN-仁-』は、2009年、2011年の2度にわたってTBS系で放送された実写ドラマが大ヒット。メイン役を務めた大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか、内野聖陽らの代表作の一つとなった。
現代では簡単に治療できるコレラで命を落とす人々を救おうと奮闘する、仁らの人情味あふれるストーリーに心打たれた人が多く、選んだ人からは「実際の歴史でも、こうやって研究して病に立ち向かってくれた人がいるんだと思った」(39歳・女性)、「みんなで必死に命をつなぐ様子に感動」(35歳・男性)、「ドラマは毎週家族で見ていました」(27歳・女性)というコメントが寄せられた。また「コレラの拡大を防ぐ話が、今コロナに直前している私たちに重なる」(43歳・女性)という意見もあった。
なお、作中では坂本龍馬が圧倒的に人気のようで「生きざまがかっこいい!」という推薦コメントが多く寄せられた。