ロザミア、マリーダ、ギュネイ…『ガンダム作品』で悲惨な運命をたどった「忘れられない強化人間たち」の画像
『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』DVDパッケージより

機動戦士ガンダム』から始まった一連のアニメシリーズに登場する“ニュータイプ”と呼ばれる概念。通常ではありえない直感力や洞察力、はたまた謎のコミュニケーション能力を発揮する特別な力で、アムロ・レイを始めとする一部の優秀なパイロットはニュータイプとして描かれていた。

 また作中には、このニュータイプの能力を軍事目的で利用しようとする計画も登場。後天的にニュータイプと同様の能力を有する兵士を生み出す研究が行われる。その結果、肉体改造や薬物投与による精神操作、記憶改変などが施され、人工的に生み出されたニュータイプが登場。これが「強化人間」と呼ばれる存在だ。

 パイロットとして訓練を受けた強化人間は、身につけた特別な力を用いてビットやファンネルといったサイコミュ兵器なども操ることができ、一般兵を大きく上回る戦果をあげていく。

 しかし、そのパイロットの精神面はとてももろく不安定なケースが多く、多くの悲劇を生むことにつながる。幸福で穏やかな人生をまっとうしたニュータイプも数少ないが、強化人間はそれ以上に過酷な最期を迎えることが多かった。

 そこで今回は、個人的にとくに印象に残っている、ガンダム作品の忘れられない3名の強化人間について振り返ってみたいと思う。

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