『キン肉マン』『北斗の拳』など、かつて真似した「80年代漫画の必殺技」5選、実際に起こった不幸な事故も…の画像
『キン肉マン』『北斗の拳』など、かつて真似した「80年代漫画の必殺技」5選、実際に起こった不幸な事故も…の画像

 先日、公園で傘を手にした子どもたちが「水の呼吸、壱ノ型……」なんて叫びながら、楽しそうに『鬼滅の刃』ごっこをしている場面に出くわした。ほほ笑ましい光景に思わずほっこりさせられたが、現在40代の自分も「そう言えば同じようなことをしていたなぁ……」と、ふと子どもの頃を思い出す。

 当時、漫画やアニメに夢中だった私たちも大好きなヒーローの必殺技に憧れ、みんなで真似をして遊んでいた。そういった必殺技の中には再現不可能なものや、どう考えても危険なものも多かったが、無理を承知でチャレンジしてみたくなる不思議の魔力があったのも事実。

 実際にケガをして親に叱られた経験もあるのだが、今回は子どもの頃に私の周囲でよく見かけた「真似されがちだった80年代の必殺技」を実体験も踏まえながら振り返ってみたいと思う。

■パロスペシャル(キン肉マン)

 ゆでたまご氏が『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載していた『キン肉マン』は、必殺技の宝庫だった。私が小学生の頃に大ブームだったこともあり、自分だけでなく周りの友人たちも『キン肉マン』に出てくる必殺技をこぞって真似をしていた。

 数ある必殺技の中でとくに流行したのが、ウォーズマンの必殺技「パロスペシャル」だ。パロスペシャルは技をかけられる側が馬跳びの馬のような姿勢になり、技をかける側がその上に乗り、相手の両腕をつかんでうしろにねじり、自分の足を相手の足にロックしたら完成。

 言葉で説明するのは難しい技だが、1つだけ言えるのはこの技はかけられる相手の協力がないと絶対に決まらない技ということ。そして技が決まると、両手両足がロックされるのでけっこう痛いし、かなり危ない。

 実は私はパロスペシャルをかけられた際にバランスを崩して相手と一緒に転倒。そのとき両手をつかまれていたので受け身が取れず、顔面から地面に落下。そのときにできた傷は今も残っている……。

■タワーブリッジ(キン肉マン)

 またもや『キン肉マン』に登場した技で恐縮だが、こちらはウォーズマンの師匠でもあるロビンマスクの必殺技「タワーブリッジ」だ。仰向けにした相手を肩に担いで背骨をへし折ろうとする見た目も華やかな必殺技だった。

 この技は相手の体重が軽いと比較的カンタンに再現できたので、私の周囲でも挑戦する人が多かった。ただ、やっぱりバランスを崩すと危険だったので、わざわざそばに補助で支える役割の人を用意していたことを覚えている。

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