スタジオジブリ製作の宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』の初の舞台化が2月26日に発表された。ミュージカル『レ・ミゼラブル』の世界初演の演出を手がけたジョン・ケアード氏の翻案・演出のもと、2022年2月・3月に帝国劇場で上演されるこの舞台。ジブリ映画の舞台化ということで、独特な湯屋の雰囲気や情景の美しさをどこまでリアルに再現できるのか注目を集めている。
『千と千尋』に限らず、日本のアニメは背景や風景の描写の美しさへの評価が高い。そこで今回は30代から40代の男女300人を対象に、「背景&風景がきれいだと思う劇場アニメ」についてアンケート調査を行った。今回はその結果をランキング形式で発表する。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■現代人が憧れる田舎の原風景
第3位に選ばれたのは、1988年公開のスタジオジブリ作品『となりのトトロ』(8.7%)。『トトロ』は昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にしたファンタジー作品で、田舎に引っ越してきた姉妹と不思議な生き物・トトロとの交流を描いている。
作中では緑豊かな田舎の原風景が描かれており、野菜を川の水で冷やすシーンや蚊帳の中で眠るシーンなど、現代の日常ではなかなか体験できない風景が丁寧に描かれている。
またメイが初めてトトロに出会うシーンや、サツキとメイが夢の中でトトロにつかまって夜の空を飛ぶシーンなど幻想的なシーンも評価が高く、『トトロ』を選んだ人からは「ノスタルジックな気持ちになる」という意見が多く寄せられた。
このほかにも、「草木の緑と空の色のコントラストが鮮やかで美しいから」(44歳・男性)、「おばあちゃんの家に行ったみたいでワクワクする」(37歳・女性)、「マイナーだけど、お父さんの書斎がなんだかリアル」(49歳・男性)、「雨の中でトトロに会うシーンが好き」(32歳・女性)、「小さい頃から見ていてなじみ深いです」(33歳・女性)というコメントが寄せられた。