■協力プレイが楽しい!
そして、今回のアンケートで堂々1位に輝いたのは、『ツインビー』(13.8%)。こちらももともとはアーケードゲームで、1986年にファミコンに移植となった名作。「つい弾を撃ってしまい鈴の色が変わってしまう……」(38歳)、「ポップな見た目だが凶悪な難易度だった」(36歳)、「協力プレイが楽しかった」(42歳)などなど、票とともに同作への思い出が寄せられた。
こちらは縦スクロールのシューティングゲーム。雲から出てくるベルを自分の攻撃で叩いて色を変化させ、狙ったパワーアップオプションを獲得する。この仕組みはゲームの面白味を何倍にも増幅させた。また、友だちと2人協力プレイで遊んだという思い出を抱える人も多いだろう。ステージ中のBGMも、一度聴いたら忘れられない名曲だ。
個人的な話で恐縮だが、筆者は小学生の頃に同じ公務員団地に住んでいたMくんとツインビーをよくプレイしていた。彼はこのテのシューティングゲームが恐ろしく上手で、筆者は文字通り役立たずだったことをよく覚えている。2人協力プレイは、そうした技量格差をはっきり実感するものでもあった。
■「怒りのメガトンパンチ」に集まった票
以上がベスト3となった今回のアンケート。ところで、今回の結果を見て筆者は、ある1点に年甲斐もなく驚いてしまった。それは『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』にまとまった票が入っているという点(得票数は2.7%)。
インパクト満載のタイトルだが、これは1986年公開の映画『キングコング2』のゲーム化作品だから、『キングコング』というタイトルの前作は存在しない。そして「怒りのメガトンパンチ」という触れ込みを裏切らず、攻撃方法はパンチと踏みつけと岩の投擲。日頃の鬱憤を見事に晴らしてくれる爽快感抜群のアクションゲームであった。
このゲームの目的は、キングコングの彼女・レディーコングを救出するために研究所へ殴り込みをかけるというもの。ラスボスは某有名ロボットアニメの3倍速い赤塗装ロボみたいな見た目だったりする。ただ、こいつのいる部屋まで行くのに相当な苦労が必要だ。「ノーヒントの隠し通路がある」という点も、この時代のゲームソフトならではの要素と言える。アンケートでは「単純で面白かった」(34歳)という意見や、「音楽が格好良かった」(45歳)というものもあり、思わずうなずいてしまった。