■バーチャルアイドルとしても活躍した高嶺の花

画像はプレイステーション版『ときめきメモリアル』より、藤崎詩織

 やはり知名度もあったのか、全体の28.0%の人から支持され第1位となったのは、主人公の幼なじみの藤崎詩織。赤い髪とヘアバンドが藤崎の特徴で、特にヘアバンドは後のシリーズまで影響を与えている。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、品行方正と非の打ちどころがない女性で、メインヒロインの座にふさわしいキャラクター。

 ゲームとして攻略が難しく、片桐らとは違って下校の誘いすらも受けてはくれずに「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし…」と断られ、前述のセガサターン版での告白玉砕エンドでは「あなたと幼なじみだっていうだけでも嫌なのに」という辛辣すぎる振り方をしてくる。

 とはいえ、その分クリア時の喜びは大きく、今回のアンケートでも見た目についてのコメントのほか、「やっぱりなんだかんだで藤崎が一番好きだった」「藤崎が頬を染めたときのかわいさがやばかった」「キャラグッズを初めて買ったゲームがときメモ。藤崎派でした」「基本的に塩対応だけど好感度を上がったときのギャップがすごくて、このゲームはやばいってやりながら思いました」といった当時のユーザーからの声が多く寄せられた。

 藤崎詩織は、いちゲームヒロインとしての枠を飛び出し、バーチャルアイドルとしても活躍。今では珍しくないコンセプトだが、キャラクターがゲームから離れてタレントのように活躍する最初のモデルと言われている。なお、藤崎詩織を演じた声優・金月真美は1月31日に公式ツイッターとYouTubeチャンネルを開設。21日には生ライブを配信し、『ときメモ』曲を歌う予定だと告知している。当時の“藤崎派”の注目を集めそうだ。

 スピンオフや楽曲、派生ゲームも数多く、恋愛シミュレーションゲームの金字塔といえる『ときめきメモリアル』。今回のランキングでは藤崎に票が集中したが、4位以下にも魅力たっぷりなキャラクターが名を連ねた。

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