■第1位は90年代の黄金期ジャンプの代表作『ドラゴンボール』
そして、全体の21.0%の人に支持され栄えある第1位に輝いたのが、1984年11月から1995年6月まで約10年半にわたって『ジャンプ』で連載された鳥山明氏による『ドラゴンボール』。
山奥で暮らす尻尾の生えた少年・孫悟空が、「7つの球をすべて集めると、どんな願いも叶えられる」という伝説のあるドラゴンボールを探す少女・ブルマと出会ったことで、不思議な冒険へ旅立つ物語。1990年代に突入するころは、ちょうど悟空がフリーザ一味と戦うところで、その後はセル、魔人ブウなど漫画史に残る強敵たちと戦いジャンプ読者の心をわしづかみに。1991年3・4合併号(1990年12月)では『ジャンプ』の公称発行部数は602万部を突破。その4年後の1995年3・4合併号(1994年12月)では653万部の歴代最高部数を記録した。
90年代に『ジャンプ』ブームを牽引した同作が「自分の子どもにも読ませたい」ナンバーワン作品となった。
4位以下にはヤンキー漫画『ろくでなしBLUES』や、漫☆画太郎氏の『珍遊記-太郎とゆかいな仲間たち』などの名作がズラリ並んだ今回のアンケート。“思い出補正”が入るのはもちろんだが、多くの人から支持されたこれらの漫画たち。「温故知新」ということわざもあるように、昔の作品にも目を向けてみてはいかがだろうか。現在の『ジャンプ』では『鬼滅の刃』のほかにも『呪術廻戦』や『僕のヒーローアカデミア』『チェーンソーマン』などなど話題作がめじろ押し。これらの作品が今から30年後に語り継がれていくことは間違いないだろう。