11都府県に緊急事態宣言が拡大された今、おうち時間を漫画を読んで過ごす人も多いのではないだろうか。1月18日にLIXILが発表した、全国の30代から40代の既婚男女800人を対象にした調査によると、23.5%の人が「コロナ禍で家族の時間が増えた」と答えたという。漫画を読むという行為ひとつとっても、家族そろって同じ作品を読むというパターンも今後増えていきそうだ。
そんな中、昨年12月に行われた『幽遊白書』の舞台化、『DRAGON QUEST-ダイの大冒険』の再アニメ化、『SLAM DUNK』の映画化などなど、1990年代に連載されていた『週刊少年ジャンプ』(集英社)漫画が今、再び話題を席巻している。そこで今回は、90年代に読者だったと思われる30代から40代の男性300人を対象に「自分の子どもにも読んでほしい90年代のジャンプ漫画」についてアンケートを行った。さっそくランキング形式で、リサーチ結果を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位は「幽☆遊☆白書」
まず全体の8.3%の人に支持され第3位にランクインしたのは、1990年12月から1994年7月に『ジャンプ』で連載された冨樫義博氏のバトル漫画『幽☆遊☆白書』。
子どもを助けようとして車にはねられ死亡した主人公・浦飯幽助が、生き返ったのちに霊界探偵になって妖怪が起こす事件を解決していく物語。1992年から1995年にかけてテレビアニメも放送。日本だけでなく世界各国で人気となり、2018年にはテレビアニメ25周年企画として、Blu-rayボックスに新作アニメ「TWO SHOT」「のるかそるか」が収録されたことも話題となった。また昨年12月6日には、動画配信サービス・Netflixで実写化されることも発表され、ツイッターでは関連ワードが即トレンド入り。今回のアンケートの回答者の中には、実写化の話題で『幽白』の魅力を思い出したという人も多かったのではないだろうか。
熱血キャラの桑原、美しくも妖しい蔵馬、クール系の飛影といったバランスのとれた味方チームの構成。また敵キャラも戸愚呂兄弟や仙水忍など、ただ“悪い”“強い”だけでなく、バックボーンや思想まで描かれたことで敵ながら人気を集めた。そのほか、後半にかけてのスピーディな展開や、“はしり”とも言える能力バトルなどバトル漫画としての魅力がたっぷり詰まった同作。今回のアンケートでは冨樫氏の名作SF漫画『レベルE』も4.3%の票を集めてランクインしているので、『HUNTER×HUNTER』以外の冨樫漫画を知らないという世代の人に合わせて読んでほしいところだ。