『週刊少年ジャンプ』(集英社)を代表するバトル系の名作漫画に欠かせないのが、主人公たちを苦しめるとてつもない強敵の存在。あまりに強すぎる悪役を見て、絶望を感じた経験の一度くらいはあることだろう。そこで今回は、これまで読んだ『少年ジャンプ』の漫画の中で「圧倒的な強さに恐怖を感じた悪役キャラクター」の名前をリサーチ。10代から40代の男性300名を対象に、アンケート調査を実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■圧倒的な“力”で支配した「世紀末覇者」
まず第3位(8.3%)に支持されたのは、『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)に登場する「ラオウ」。北斗神拳の伝承者候補だった四兄弟の長兄であり、主人公のケンシロウの義兄にあたる人物だ。
北斗神拳の伝承者争いに敗れたラオウは、自分の拳を封じようとした師・リュウケンを殺害。核戦争後の荒廃した世紀末の世に独自の軍団である拳王軍を組織し、大勢力を作り上げて暴力と恐怖で支配した。
ラオウの実力は圧倒的で、南斗水鳥拳の伝承者であるレイや、一時は次期北斗神拳伝承者と目されていた実弟のトキをも打ち破る。身長210センチ、体重145キロという恵まれた体格の持ち主ではあるが、作中ではあまりの強さからその数倍はありそうな巨体に描かれる場面もあった。
そんなラオウを選んだ人からは「北斗神拳が使える上に、ほかの流派の奥義まで使えるのは反則」(38歳・男性)、「人間とは思えない巨大な姿が印象深い」(48歳・男性)、「愛を知らなければ間違いなく最強」(49歳・男性)、「大きな馬に乗って一人で大勢を蹂躙するシーンが忘れられない」(32歳・男性)といったコメントが寄せられている。