■始まりにして最強…第1位はウルトラマン!

 全体の25.3%の票を集め、栄えある1位に輝いたのは同じく成田亨氏がデザインした「ウルトラマン」。スペシウム光線でおなじみの、初代ウルトラヒーローだ。強いだけではなく、罪無き怪獣をいたわる優しさを持ち合わせている性格も魅力の一つだろう。

 同作は人類の味方として戦う巨大ヒーローと怪獣のバトルという作品の先駆けで、当時の子どもたちの心をつかみ大ヒット。平均36.8%、最高42.8%という怪物的な視聴率を記録しており、その人気の高さがうかがえる。

 最近のウルトラヒーローとは違い、基本的にしゃべることはなく、ふだんは「ヘアッ!」「シェアッ!」などと表記される数種の掛け声のみ。本当に重要な局面でしかしゃべらない。おしゃべりなウルトラマンに慣れ親しんでいる今の子どもたちが視聴したら少し驚くかもしれない。

 ウルトラマンは赤と銀色のボディと胸元の青いカラータイマーがトレードマーク。曲線で描かれた顔や、仏像やギリシャ彫刻のアルカイックスマイルをヒントにした口元はどことなく優しい印象を受けるのではないだろうか。手をクロスさせて放つウルトラマンの必殺技“スペシウム光線”も記憶に残るビジュアルで、ウルトラマンを見たことはないが、スペシウム光線は知っているという人も少なからずいるようだ。そんな一度見たら忘れないウルトラマン。「かっこいい」と聞いて、まず一番に思い浮かべた人が多かったのではないだろうか。

 33人いる歴代ウルトラヒーローの中で3位に食い込んだ『ウルトラマンゼット』。次はいったいどんなウルトラヒーローが主役になるのだろうか。なお1月9日からウルトラマンゼットとウルトラマンティガの冒険譚を紡ぐ新番組『ウルトラマン クロニクルZ ヒーローズオデッセイ』(テレビ東京系)が放送開始となった。

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