■『あの花』『まどマギ』も10年前

 第2位にランクインしたのは8.5%の人に選ばれた『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(通称:あの花)。

 2011年4月クールにフジテレビ「ノイタミナ」枠で放送されたA-1 Pictures制作による全11話の完全オリジナルアニメーションで、埼玉県秩父市を舞台にしたノスタルジックなストーリーが見どころ。幼い頃の友人の死という過去を抱えた若者たちの、恋心や過去への罪の意識、それぞれの成長といった内容を描いており、死んだ幼なじみが登場するという設定にはファンタジー要素があるものの、それ以外ではいい意味でアニメっぽさがないと、ふだんアニメを見ない層からも人気が高い。

 選んだ人からは「なんだか懐かしい気持ちになるから」(29歳・男性)、「あの花をきっかけにアニメにハマりました」(27歳・男性)、「登場人物たちの関係性がいい!」(22歳・女性)、「すごく切ない物語で、最後は号泣しました」(26歳・女性)と絶賛のコメントが。風景の美しさや、繊細な心理描写に評価が高く、泣けるアニメとして今なお強い支持を得ている。

 また、2001年にヒットしたガールズバンドZONEのカバー曲「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」を主題歌としてメイン声優陣が歌ったことで、この曲が再度話題を集めたことでも知られている。

 第1位は11.3%の人に選ばれた『魔法少女まどか☆マギカ』。脚本は虚淵玄氏、制作は『化物語』などで知られるシャフトが務めたオリジナルアニメ作品。一見よくある魔法少女アニメと思いきや、3話の唐突で意外な展開が視聴者を驚かせ、一気に評価がうなぎ上りに。物語終盤ではSF要素も加わった壮大なストーリー展開が繰り広げられる一方で、漫画家の蒼樹うめ氏デザインのかわいらしい絵柄とのギャップが大ウケした。重いストーリーやキャラクターに対する容赦のない展開から「鬱アニメ」としても名高い。また、数度にわたるパチンコ・パチスロ化をきっかけにさらなる人気を得た作品でもある。テレビアニメは2011年1月から全12話が作られたが、東日本大震災の影響で最終回は1か月延期されて放送を迎えた。

 選んだ人からは「2011年といえばまどマギを強烈に覚えている」(39歳・男性)、「なにげなく見ていたら怒涛の展開でびっくりした記憶がある」(25歳・男性)、「あまりに評判が良いので一気見しました」(32歳・男性)、「頑張るほむらちゃんが大好きです!」(29歳・女性)、「魔法少女アニメの新境地だと思う」(37歳・男性)と熱いコメントが寄せられた。

 以上、5作品の他、6位以降には『青の祓魔師』『Fate/Zero』『輪るピングドラム』『STEINS;GATE』など、話題となった作品がランクイン。この年は特に「ループもの」の作品が高く評価された年でもあるようだ。

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