■第1位は壮大な運命の終着点「第3部」
そして全体の28.3%の人から支持され、見事第1位に輝いたのは「第3部」。OVAやTVアニメ、ゲームなどさまざまなメディアミックスをされた第3部。ジャンプ黄金期に連載されていた部ということもあり「ジョジョ」の中でも最もメジャーなエピソードと言えるだろう。
物語は主人公・空条承太郎がスタンド能力に目覚めるところから動き出す。承太郎が挑むのは、母・空条ホリィが倒れた元凶であり、ジョースター家の因縁もあるディオ、もといDIOという巨悪だ。冒険は日本から始まり、香港からインド、パキスタン、紅海を通ってエジプトのカイロへと至る。DIOの放つ刺客に次々と襲われながらも、承太郎一行は己の機転とスタンド、知恵によって窮地を切り抜けていく。ロードムービー的な要素もある王道の冒険物語となっているので、その面白さは老若男女に伝わるはず。
第3部の最後ではDIOとの熱い死闘が繰り広げられ、100年にわたる因縁も無事決着を迎えることに。しかし、それでもなおDIOの残した影響は長く尾を引いていく──。第4部以降でも承太郎やDIOの物語は続いていくため、作品を理解するためにはこの章を深く読み込む必要があるだろう。
登場するキャラクターの中では、やはり承太郎が圧倒的な存在感。クールな不良でありながら家は超お金持ち、そして見た目は身長195センチのイケメンでモテモテ。それでいて趣味は相撲だったり、「刑事コロンボ」が好きだったりとなかなかに渋い一面も。ほとんど笑わないため誤解されがちだが根は優しく、もう何もかもが“完璧”なかっこよさだ。ちなみに第3部ではそんな承太郎のニコニコ笑顔がわずか1コマだけ見られたりする。
アンケートでも承太郎に最も多くの投票が集まっており、「腕っぷしだけでなく頭が切れるところも最強」、「個人的にジョジョといえばこの主人公のイメージ」、「オラオラの掛け声が好きすぎる」。「無敵のスタープラチナで何もかもをクールに倒していく姿がカッコいい」といったコメントが寄せられていた。
以上、ランキングのトップ3をご紹介した。なお4位には11.7%で「第5部」がランクインしているが、第6部~第8部は得票数が極端に少なかった。まだアニメ化していないというのがおそらく最大の要因だろう。これからのメディア展開によってはきっと他の部も人気になるはずなので、2021年以降の動きを楽しみに待ちたい。