■すべての因縁の始まりとなった「第1部」
16.3%の票を獲得し、第2位となったのは「第1部」。物語の原点であり、ジョースター家とディオの長年にわたる因縁が始まった章だ。
第1部では生きた犬を焼き殺したり、ゾンビとなった母親が己の赤子を食い殺したりと、本格的なホラー映画のような“エグい”描写が含まれる。そのため連載当時は読者の人気をあまりつかめず、『週刊少年ジャンプ』誌上の掲載順位が低迷していた時期もあったらしい。しかし打ち切りという事態は免れ、今では多くのファンたちに愛される部となり、2012年10月からアニメ化もされた。
主人公のジョナサンは、登場した際には金持ちの坊っちゃんでしかない。しかしディオとの出会いによって精神的に大きな成長を遂げることに。最後にはディオに対して、奇妙な友情を感じながら命を落とした。ジョースターとディオの因縁がその後第6部まで続くことを考えると、「ジョジョ」の物語を貫く柱がどれほど骨太なのかを実感させられる。
キャラクターの人気も見事に二分されており、アンケートでも「立ち居振る舞いにしびれる、憧れるゥ!(ディオ)」「邪悪でありながら実力もあって、まさにカリスマだと感じる(ディオ)」「どんな困難にも立ち向かう姿がかっこいい(ジョナサン)」「王道の主人公。見た目も大好きです(ジョナサン)」などと票が分かれている。