■交代後の“前主役機の扱い”にも注目

 主役機が交代したあとの、かつての主役機の扱いも好みが分かれるところ。作品によっては当初の主役機が完全に破壊されてしまうこともありましたが、個人的には愛着のある主役機が完全に見られなくなるのは寂しいかぎりでした。

 どちらかと言うと、かつての主役機には主人公の仲間が乗ることで、活躍機会を残してくれるような展開に胸が熱くなります。

 中でも『機動戦士Zガンダム』ではカミーユがZガンダムに乗るようになると、ガンダムMkーIIはエマ・シーンの愛機に。しかもGディフェンサーとドッキングすることでスーパーガンダムやGフライヤーになるなど、カミーユが乗らなくなってからもしっかりと活躍シーンが描かれていました。

 ちなみに続編の『機動戦士ガンダムZZ』では、主役機のZZガンダム以外に『機動戦士Zガンダム』に登場したZガンダムや百式などが登場。状況に応じて主人公のジュドーがZガンダムに乗ったりするのも、前作から続けて見ているファンからするとうれしい展開でしたね。

 主役機交代は純粋に新しい機体が登場するだけでなく、前後にさまざまなドラマがつきもので、一視聴者としてはテンションが上がりまくる場面だったりします。だからこそ、そんな“交代のプロセス”が、いまだに多くの視聴者の心に強く焼きついているのではないでしょうか。

(ふたまん編集部)

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