ザブングル、ダンバイン、Zガンダム…80年代ロボットアニメ「主役機の交代プロセス」になぜ心躍るのかの画像
画像はCDアルバム『機動戦士Zガンダム SPECIAL』(キングレコード)ジャケットより

 かつてロボットアニメを見ていて好きだったのが「主役機交代」という新展開です。それまで大活躍してきた主役機体の性能が次第に物足りなくなったり、戦いの中で戦闘不能になったりして、次世代の機体に主人公が乗り換えるという一連の流れにワクワクしたファンは多いことでしょう。

 思い出すのは70年代に放送された『マジンガーZ』から『グレートマジンガー』への交代劇です。ただ、このときは機体だけでなく主人公まで一新され、番組自体も別番組に変わったので作中での主役機交代というワケではありませんでした。

 次に思い出すのは、やはり70年代に放送されていた『ゲッターロボ』から『ゲッターロボG』への交代劇です。ゲッター3のパイロット・巴武蔵の壮絶な最期のインパクトもあり、『ゲッターロボG』が始まったときはかなりワクワクしたものです。ただし、こちらも続編とはいえ別番組だったので、同一番組内での主役機交代に目を向けていきたいと思います。

 同番組内での主役機の乗り換えで印象深いのは、70年代後半に放送された『ヤッターマン』の「ヤッターワン→ヤッターキング」や、80年代始めに放送された『戦闘メカ ザブングル』の「ザブングル→ウォーカー・ギャリア」などを思い出します。

 とくにロボットアニメである『戦闘メカ ザブングル』の主人公であるジロン・アモスのザブングルが破壊される流れからの後継機ウォーカー・ギャリアの登場……という流れは衝撃。ザブングルはアニメのタイトルにもなっているので、まさかそれ以降ジロンがザブングルには乗らないという展開は予想外でした。

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