■“静”を表現した美しすぎる奥義

 そして第1位(18%)に輝いたのは「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」。この剣技シーンはアニメの第20話「寄せ集めの家族」に登場し、水柱・冨岡義勇が繰り出した技だ。

 十二鬼月の「下弦の伍」累との戦いで窮地に追いこまれた炭治郎のもとに、兄弟子の冨岡義勇が到着。累が血鬼術を放とうとしたとき、義勇は表情すら変えずに「水の呼吸 拾壱ノ型」を披露する。

 荒れ狂う海を思わせる豪快な水のエフェクトが現れるが、義勇がつぶやいた「凪」という声と同時にピタリと静寂に包まれ、水面からは波ひとつ無くなる。義勇は穏やかな水の上にたたずむかのように刀を構えているだけに見えた。

 しかし、累が血鬼術で作り出した最硬度の糸は、義勇の「凪」の間合いに入った瞬間に斬り裂かれ、完全に無効化。そのままゆっくりと歩き出した義勇は、すれ違いざまに累の首を落としていた。

 けして派手さのある剣技シーンではないが、美しい水の描写と、“動”から“静”に切り替わる演出はインパクト十分。また、映像の素晴らしさもさることながら、戦いに入る前に冨岡義勇が炭治郎に告げた「俺が来るまでよくこらえた。あとは任せろ」というセリフにしびれた視聴者も多かったのではないだろうか。

 そんな「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」を選んだ人からは「水の動きが繊細で美しかった。よくぞアニメでここまで…」(38歳・女性)、「静かに強敵を倒すことで、義勇さんの強さが引き立っていた気がします」(26歳・女性)、「静かな見た目と強さのギャップがすごい」(32歳・男性)、「水面がピーンと静かになる光景がキレイだった」(43歳・女性)、「攻撃ではなく防御の型っていうのがアニメでよく分かった」(32歳・女性)といったコメントが寄せられている。

 4位以降には、主人公の炭治郎以外の技もランクインする結果に。人気キャラである我妻善逸の剣技シーンはトップ3に入るかと思ったが、どうやら「霹靂一閃」と「霹靂一閃・六連」に票が分かれてしまったようだ。

 あなたの好きなアニメ『鬼滅の刃』の剣技シーンは、トップ10入りしていただろうか!?

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