■年末年始には「名作再読派」の声も
ここからは20代から40代の男女300人が選んだ「年末年始に一気読みしたいマンガ」のアンケート結果を発表。
まず全体の6.3%の人が選び、3位に選ばれたのは、バスケ漫画の金字塔と呼ばれる井上雄彦氏の『SLAM DUNK』(全31巻)。1990年から連載され空前のバスケットブームを生み出した本作は、この機会に新たに読んでみたいというよりは、再読したいという声が多かった。選んだ人からは「昔から長期休みに読み返していたから」(32歳・男性)、「何度読んでも感動するから」(26歳・女性)、「スポーツに打ち込む青年たちの熱さに元気がもらえるかも」(39歳・男性)と、いまだに心のバイブルとして大切に思っている人が多いようだ。
第2位にランクインしたのは8.0%の人に選ばれた、尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』。現在97巻まで発行されており、「途中から読んでいないのでこれを機に1巻から全部読みたい」(40歳・男性)、「ドレスローザ編から読んでない、続きが気になる」(33歳・男性)、「長くて忘れてしまっているから読み返したい」(30歳・女性)、「話が入り組んできているので、もう一度始めから読み直して整理したい」(26歳・男性)というように、巻数が多いだけに途中まで読んだきり止まったままだという人が多いようだ。
そして23.7%の人に選ばれ『鬼滅の刃』が1位に。「ここまではやっているなら読んでみたい」(33歳・女性)、「子どもも夢中だから」(34歳・男性)、「今読んで映画を観るのに間に合わせたい」(30歳・男性)と世間のブームを受けて気になっている人が続出。また「アニメから入ったので、漫画をまだ少ししか読めていない」(24歳・女性)、「アニメの続きが読みたい」(28歳・女性)とアニメからのファンも原作の続きが気になっている様子だ。
さらには、「アニメや劇場版の人気でどこも売り切れで、手に入れられなかったから」(36歳・男性)、「23巻という数が一気読みにちょうどいい」(22歳・女性)という声もみられた。
今回のランキングではジャンプ作品の強さが目立ったが、長期休暇ということで、ふだんは特に手が出しにくい『ジョジョの奇妙な冒険』や『名探偵コナン』などの長期連載作を挙げる人も多かった。また、やはり一気読みをするなら完結済みの作品を選んだほうがスッキリするようで、今年11月4日に最終45巻が発売されたバレーマンガ『ハイキュー!!』をセレクトする声も。
さらに、現在、浜辺美波らによる実写映画が公開中の『約束のネバーランド』や、アニメの新シリーズが放送開始したばかりの『進撃の巨人』など、メディアミックスされている作品の原作が気になるという声も集まった。