『北斗の拳』『キン肉マン』『キャプテン翼』『ドラゴンボール』『ONE PIECE』『NARUTO』など、世界中で高く評価される人気作を生み出してきた国民的漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)。2020年5月で連載に幕を閉じた吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』は社会現象といえるほどの大ヒットを記録し、同作を原作としたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は12月21日に、公開66日間で興行収入が311億円を超え、歴代1位まであと5億1000万円となったことが発表された。
1968年の創刊以来、多くの人を魅了してきた『ジャンプ』。繰り返し読むうちに、キャラクターたちが発してきたセリフを空で言えるようになった、という人も多いのでは。そこで今回は、10代から40代の男女300人を対象に、「声に出して言ってみたいジャンプのセリフ」について調査を実施。回答者それぞれの思い入れのあるセリフが挙がる中で、いくつかの代表的な名セリフに票が集中した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■2020年最大のヒット作『鬼滅の刃』
まず全体の6.3%の人に選ばれ第3位にランクインしたのは「生殺与奪の権を他人に握らせるな」(『鬼滅の刃』冨岡義勇)。
12月4日に最終巻23巻が発売された同作。劇場版は公開から10週たった今も動員1位を続ける『鬼滅』旋風のまっただ中。死と隣り合わせで生きるキャラたちによる鬼気迫るセリフが多い同作から、今回のアンケートでは、原作でもアニメでも第1話で登場した水柱・冨岡義勇によるこのセリフがランクインした。
鬼となった禰豆子を殺そうとする冨岡義勇に、主人公の竈門炭治郎が土下座して命乞いをした際に、義勇が炭治郎に対して強く言い放ったセリフで、炭治郎がこの先どういう世界で生きていくのか読者に印象づけるシーンとなった。この後に続く義勇の長セリフを含め「名シーン」だと挙げる人が多く、回答者からは「この後の展開を読んでいると、義勇さんがこんなに声を荒らげるのは珍しいことだと分かる。それだけ炭治郎への思いが強かったんだと感じた」(22歳・女性)、「壮絶な運命の幕開けを感じさせるセリフ。鬼滅でこれがまず一番響いた」(28歳・男性)、「アニメでの義勇さんのこのセリフがとにかくカッコいい」(18歳・女性)といったコメントが寄せられた。