阿佐ヶ谷住宅を舞台にしたSFジュブナイルアニメーション映画『ぼくらのよあけ』(10月21日公開)の完成披露試写会が9月12日都内劇場で行われ、杉咲花(沢渡悠真役)、悠木碧(ナナコ役)、朴璐美(二月の黎明号役)、横澤夏子(岸みふゆ役&『ぼくらのよあけ』応援大使)、三浦大知(主題歌担当)、そして黒川智之監督が参加。その様子をお届けする。
現在「WEB声優MEN」では、映画『ぼくらのよあけ』特集を準備中。記事公開をお楽しみに!
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「悠木さんのキュートで温かいお声に何度も心を動かされました」(杉咲花)
沢渡悠真は明るく元気で感情が大きく表にでる役柄。演じた杉咲は「悠真と一緒に色々な出会いや別れにワクワクしながら冒険をしたような特別な体験でした」とアフレコを回想した。
悠木から「杉咲さんの声から悠真の優しさが垣間見られるような場面もあったりして、悠真のことがより一層好きになった」と褒められると、杉咲は「嬉しいです」と喜び「不慣れな部分もあって緊張していたのですが、悠木さんのキュートで温かいお声に何度も心を動かされました。台本を読んでいたとき以上に豊かなところへ連れて行っていただけた感覚になりました」と感謝していた。
無人探査機の人工知能・二月の黎明号という未知なる存在を演じた朴。黒川監督からは「難役だから覚悟して」と事前に連絡を受けていたといい「まさかこの歳で一万二千年もかけて地球にやってくる未知なる存在を演じるとは思わずビックリ。でもやりがいはありました!」と手応えを口にしていた。
主題歌『いつしか』を歌い上げた三浦は「SFがテーマだけれど、人とのつながりや子供たちの友情、親との絆など人間らしい部分も描かれた作品。そのような人間的な大きさや温かさが音楽として一つになって、作品とともに楽しんでもらいたいという気持ちを込めて歌いました」と楽曲に込めた思い入れを解説。
劇場アニメの声優初挑戦の横澤は「もう感無量! 監督からは『声に笑顔にのせてほしい』という素敵なアドバイスをいただきながら、声優さんって凄いんだなと再リスペクトしました」と感激していた。
黒川監督は「この作品の成功を感じたのは、原作をすべて読み切ったその瞬間です。原作に凝縮された子供たちと宇宙やロボットとの関わり合いを読んだときに感動した気持ちを信じて制作すればいいとの手応えを得ました」と胸を張っていた。
また作品の内容にちなんで、幼少期の忘れられない冒険を聞かれた杉咲。「小学2年生のころに初めて友達の家へお泊りに行ったとき。一緒にご飯を食べておやすみを言って寝ていた家族が側にいないという寂しさが、小さいころの自分にとっての冒険だったと思います」と懐かしそう。
朴が「未知なる存在がコンタクトをとってきたら?」と聞かれると、登壇者に「みんなならどうする!?」と逆質問。杉咲は「お菓子をあげてみたいです」と可愛らしい返答で、横澤は「お金で操りたい!」と発言し、笑いをとっていた。
一方、自身のステージに立つ前のルーティンを聞かれた三浦は「約束事を作らないのが約束事かもしれない。どんな状況でもフラットにステージに出て行けるような感じがベスト」と回答。
『ぼくらのよあけ』応援大使でもある横澤は「子供たちがキラキラしてワクワクしながら毎日を生きている。そんな子供時代が親世代にもあったことを、作品を通して思い出してほしい。そしてナナコがもし我が家にいたら?というのを家族で話し合ってほしい。親子の会話が増える作品だと思いました。是非親子で観てほしいです」とアピールした。
最後に主演の杉咲は「夢のあるテーマのなかに、登場人物たちが叶えたい夢へ向かって突き進む姿が描かれていて、どこか自分事のように捉えられる物語でもあると思います。この作品を観終えたあと、皆さんにしかない、皆さんだけにしか見えない夜明けが訪れることを願っています」と観客にメッセージを送っていた。
第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭にノミネート!
そしてこの度、劇場アニメ『ぼくらのよあけ』が、スペインで開催される第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭にて、最新のアニメーション作品を集めたアニメ・コンペティション(Anima't)部門にノミネートされました。
1968年に始まったシッチェス映画祭(SITGES-InternationalFantasticFilmFestivalofCatalonia)はホラーやファンタジーに特化したジャンル系の国際映画祭で、ブリュッセル・ファンタスティック国際映画祭やポルト国際映画祭と並び、世界三大ファンタスティック映画祭の1つとして国内外で知られ、2022年10月6日から16日まで開催されます。
第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭
https://sitgesfilmfestival.com/en
開催日:2022年10月6日から16日
対象賞:アニメーション部門・最優秀長編作品賞
<作品情報>
『ぼくらのよあけ』
10月21日(金)全国公開
【STORY】
「頼みがある。私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」
西暦2049年、夏。阿佐ヶ谷団地に住んでいる小学4年生の沢渡悠真は、間もなく地球に大接近するという“SHIII・アールヴィル彗星”に夢中になっていた。
そんな時、沢渡家の人工知能搭載型家庭用オートボット・ナナコが未知の存在にハッキングされた。
「二月の黎明号」と名乗る宇宙から来たその存在は、2022年に地球に降下した際、大気圏突入時のトラブルで故障、悠真たちが住む団地の1棟に擬態して休眠していたという。
その夏、子どもたちの極秘ミッションが始まった―
【キャスト】
杉咲 花(沢渡悠真役)、悠木 碧(ナナコ役)、藤原夏海(岸真悟役)、岡本信彦(田所銀之介役)、水瀬いのり(河合花香役)、戸松 遥(岸わこ役)、花澤香菜(沢渡はるか役)、細谷佳正(沢渡遼役)、津田健次郎(河合義達役)、朴 璐美(二月の黎明号役)、横澤夏子(岸みふゆ)
主題歌:三浦大知「いつしか」
【スタッフ】
原作:今井哲也「ぼくらのよあけ」(講談社「月刊アフタヌーン」刊)
監督:黒川智之 脚本:佐藤 大 アニメーションキャラクター原案・コンセプトデザイン:pomodorosa アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督:吉田隆彦 虹の根デザイン:みっちぇ 音楽:横山 克 アニメーション制作:ゼロジー 配給:ギャガ/エイベックス・ピクチャーズ
公式サイト:bokuranoyoake.com
公式Twitter:@bokura_no_yoake
©今井哲也・講談社/2022「ぼくらのよあけ」製作委員会