『SAO』アニメ10周年を記念した美術展が上野の森美術館で開催中!初期のキャラ設定画や生原画など合計1,000点以上の展示は圧巻の画像
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

『ソードアート・オンライン』がアニメ化から2022年に10周年を迎え、9月10日に『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の公開をはじめ、様々な10周年企画が展開中。その一環として、7月2日から24日まで東京・上野の森美術館にて美術展「THE ART OF SWORD ART ONLINE」が開催!

初期のキャラ設定画や原画、絵コンテ、キービジュアル、美術ボードなど、アニメ『ソードアート・オンライン』の世界観を作り、彩ってきた貴重なアートワークの数々は「SAOの世界にダイブする美術空間」のキャッチコピーにピッタリ! 開催の前日の7月1日に行われた内覧会の模様をお届けする。

 

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等身大の連続原画、250人を超えるキャラクター設定、生原画を含む550枚以上の原画、合計1,000点以上ものコンテンツを展示する「没入型展覧会」

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

まず会場に到着すると入口横に、そびえたつ美術展のチラシやポスター等に使われているビジュアルの巨大壁面の存在感と迫力に圧倒される。

中に入ると『ソードアート・オンライン』の世界へ誘う「00/link_start」と名付けられたエントランスエリアへ。スタッフからのメッセージや展覧会のために作られたスペシャルムービーがお出迎え。

この展覧会はテーマごとに分けられた5つのエリアによって構成されている。2階に上がると「01/world」のエリアが広がる。仮想現実やゲームの世界を描いた美術ボードや仮想空間に入るためのUI(ユーザーインターフェイス)を展示。ナーヴギアやアミュスフィア、オーグマーなどのUIが立体化されたもの、美術ボードはアインクラッドの全景、世界樹や世界の終焉などの大きなパネルが見られる。中でもひときわ目を引いたのが東京ドームシティ。オーディナルスケールと題した美術ボードで、屏風状になっていて、その大きさもさることながら右側と左側から見ると別の光景が見られる仕掛けも!

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

同じフロアを順路に沿って進んでいくと「02/life」のエリアへ。キャラクター設定画や原画、絵コンテなどを展示。キャラクターデザインの足立慎吾さんによるキリトやアスナの初期のラフデザインは貴重。

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

そして圧巻だったのが、250人を超えるキャラクター設定画がLの字の壁一面にずらりと並んでいるコーナー。これだけの人数をデザインしていたことにただ驚くばかり。しかも、この人数を同じ空間で見る機会はなかなかないはず。原画パートは「will」「emotion」「link」「battle」のテーマに分けられ、それぞれ飾られた原画はまさにテーマ通り。

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

1階へ降りると「03/action」のエリアが待っていた。まずキャラクターが使用していた武器の立体物が数多く並んでいるが、ほとんど剣が並ぶ中、銃の「ヘカートII」が目を引く。

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

さらに、そのまま進むとここにもとんでもないものが!? 『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の「Dパート シーン90 c104-121」と書かれたコーナーには約300枚を超える枚数の原画が連続。この枚数を連続で、しかも壁に貼った状態で見られるとは!?と衝撃を受けるだろう。歩みを進めると、今度は左の壁面に描かれた原画が枚数を重ねるとキャラが切り出されて、迫ってくる「飛び出す絵本」状態。上方にも別のキャラが切り出された原画が吊るされており、自分もキリトやアスナたちがいる『ソードアート・オンライン』の世界にリンクインした感覚に!

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

興奮冷めやらぬ中、「04/continue」のエリアに到着。これまでのキービジュアルやBlu-rayやDVDのパッケージ、雑誌掲載の版権イラストに、この展覧会のために鈴木豪、山本由美子、abecが描き下ろしたイラストや、足立慎吾による圧巻の10周年記念ビジュアルが展示され、色鮮やかな世界へ。

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project

また多くのクリエイターからのアニメ10周年へのお祝い色紙も飾られ、アニメーターの石田一将さんや渡辺明夫さん、イラストレーターの黒星紅白さん、山田孝太郎さん、更に『アイドルマスター シャイニーカラーズ』や『モンスト』のスタッフなど豪華かつ個性豊かな色紙から皆さんのあふれる“ソードアート・オンライン愛”。貴重な機会なのでお見逃しのないように。

また、この展覧会には「音声ガイド」サービスがあり(有料)、アニメ『ソードアート・オンライン』シリーズでプロデューサーを務めた加藤 淳さん、金子敦史さん、渋谷晃尚さんと、ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーによるトークが楽しめる。各エリアの解説から普段は聞けない裏話まで、貴重なお話の連続。展示物を見ながら聴くと新たな発見も。

内覧会は大盛況で、キャストやスタッフの姿もちらほら。ただ展示物を眺め見して終わらず、立体感や臨場感、迫力、そして『ソードアート・オンライン』の世界に自分が入ったような感覚を得られる、今まで見たことがない斬新な「没入型展覧会」になっている。

 

内覧会に訪れたキャストコメント

【シリカ役:日高里菜】

「本当にただただ圧巻……!というのが率直な感想です。美術展用の描き下ろし展示スペースは、皆様のSAO愛が伝わってきてずっと眺めていたいと思える空間でしたし、原画からの抜き出しも美術館的アプローチで印象に残っています。スタッフさんによる裏話が大ボリュームで聞ける音声ガイドは絶対オススメです。
改めてSAOという作品の歴史を感じるとともに、技術の進化・発展といった目線からも楽しんでもらえる内容ですので、SAOに少しでも触れたことのある人はぜひ足を運んで贅沢な時間を思いっきり楽しんでください!」

 

【アルゴ役:井澤詩織】

「10年間愛されている作品、展示品からもとてもオーラを感じました。
懐かしいビジュアルはもちろん、初めて見るものもたくさんあり、とても見ごたえがある展示です。これはファンの皆さんは嬉しいだろうな…!と思いました。
私が演じているアルゴも、今度の9月公開の劇場版にて、今までより多くの活躍を皆さんにご覧頂けるかと思います。
ファンになって頂ける方が増えると、こんなふうに私のキャラクターも、フィギュア等商品がたくさん展開されることも期待しちゃいますね!」

 

アニメ『ソードアート・オンライン』の10年の道のりを振り返りながらも、9月10日公開の『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』、そして今後に想いを馳せることができる展示会をぜひその目で、いや五感をフル動員して楽しんでほしい。

 

<INFORMATION>
『THE ART OF SWORD ART ONLINE』

東京:2022年7月2日(土)~7月24日(日) 上野の森美術館
10:00~17:00(最終入場は16:30まで)

 

【公式HP】https://sao10th.net/art/
【公式ツイッター】@sao_anime

 

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project