「本格派ヘヴィメタル」×「声優・俳優陣」×「復讐劇」をテーマに展開していく新メディアミックスプロジェクト『THE LAST METAL(ラストメタル)』。本作の初期バンドである「Venomous 8(ヴェノマスエイト)」より、久堂真也(くどう・まや)役・植田圭輔さんのインタビューが到着しました。
※ ※ ※
久堂真也(くどうまや)は「Venomous 8」最年少の少年で、ボーカル担当。無邪気で小生意気だが、あらゆる方面で大人顔負けの才能と行動力を見せる。生前はスーパーハッカーとしてアングラの世界で名をはせるほどの実力の持ち主。そんな真也を植田さんはどのように演じ、レコーディングに臨んだのかお聞きしました。
新メディアミックスプロジェクト『THE LAST METAL(ラストメタル)』とは?
ガワだけを寄せるのではなく、演じながらもっと深く知っていけたら!
Q.世界観などの資料をご覧になった時の第一印象をお聞かせください。
久堂真也役・植田圭輔さん(以下、植田):
すごく面白い企画だな、新しいコンテンツだなと思いました。それと同時に、「メタルというジャンルに精通していない自分でいいのかな?」とも思ったんです。声質やヴォーカルのテクニックもそうですし、とにかく不安だらけでした(笑)。でも、せっかく僕を選んでいただけたならぜひやりたいなと。それに、役になりきる、役に寄せていくのは今までもやってきたことですから、そういう自分のストロングポイントを活かして自分らしくやりたいなと思いました。
Q.そのような中で、久堂真也の生い立ちはどのように感じましたか?
植田:
この作品は壮絶な人生を送ってきている子たちが主軸になっていますよね。真也についても彼のような経験のある人はあまりいないですし、そこに自分が心を寄せるといっても、簡単につるっとやってしまったらガワだけで中身のないものになってしまうなと思ったんです。キャラクターを把握する上では事前に細かな資料をいただいて、時系列を追ってその人にどんなことがあったのかを知っていくんですけど、演じていきながらもっと深めていかなきゃいけないなと思っています。
Q.メンバー唯一の10代ですし、少年ならではのピュアさと頭が良いゆえの達観さなど、複雑なキャラクターですよね。
植田:
そうなんです。僕は自分がハマったものにはどっぷりですが、興味が湧かないこと、自分が生きる世界じゃないかなって思っちゃうと除外してしまう部分があるんです。そういう部分は真也に通じると思います。まぁ僕は(真也のような)不思議ちゃんではないですけどね(笑)。
Q.逆に自分とは遠いなと感じるのは、どのようなところですか?
植田:
天才ハッカーではないところですね。僕はIT関連がまったく得意じゃないので……。あと、彼は見た目も中身も可愛いですけど、僕の中身は可愛い方ではないから、そこは全然似ていないかなと思います(笑)。
Q.セリフを読む上では掴むのが早かったそうですね。
植田:
僕の場合、演じるうえで、“用意しなきゃいけない部分”と“余白の部分”を考えるんです。特に初めてキャラクターに息を吹き込む日は、自分の中でも大切な日というか、「今日が山だな」と思いながら準備をするんです。そうやって準備をしっかりしつつ、あまり固めすぎないことはどの現場でも大事にしていて。今回も現場で話し合ったうえで“こんな感じかな”とやってみたのが、制作陣から求められるイメージと近かったのかもしれません。