鈴木崚汰最新インタビュー!「歌って、魂なんだなってことを改めて感じた」【『THE LAST METAL(ラストメタル)』キャストインタビューVOL.3】の画像
鈴木崚汰

「本格派ヘヴィメタル」×「声優・俳優陣」×「復讐劇」をテーマに展開していく新メディアミックスプロジェクト『THE LAST METAL(ラストメタル)』。本作の初期バンドである「Venomous 8(ヴェノマスエイト)」より、宇垣 万(うがき・ばん)役・鈴木崚汰さんのインタビューが到着しました。

 

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宇垣 万(うがきばん)は「Venomous 8」のボーカル担当。生前は勤務態度の悪さが目立つ不良刑事であったが、同時に課内でトップの検挙率を誇る異端児。口調も気性も荒く、悪を憎む一途な心を持っている。そんなオラオラ系のキャラクターである万を、鈴木さんはどのように演じたのか、レコーディング秘話と合わせてお話をうかがいました。


新メディアミックスプロジェクト『THE LAST METAL(ラストメタル)』とは?

 


生前の秘めた想いや正義感など、万のことを深く知れたら

 

Q.作品の世界観など、資料をご覧になった時の第一印象をお聞かせください。

 

宇垣 万役・鈴木崚汰さん(以下、鈴木):
だいぶアウトローな雰囲気のある作品だなと思いました。僕はそういう雰囲気が割と好きで、そのような日本の作品を結構見ていたので、そういう世界に自分が入り込めるのは嬉しかったですね。しかも、演じるキャラクターたちは、死に際の後悔や復讐心といったものを抱えたまま、生と死の狭間の世界(クロスロード)にいるんです。その秘めた想いを大事に演じられたらいいなと思いました。

 

Q.宇垣 万の生い立ちや設定で気になったところはありますか?

 

鈴木:
万は自分の正義のためならなんでもやるようなキャラクターで、生前に刑事だった時も証拠取りや犯人摘発のために自らが犯罪を犯してしまう危うい部分があったんです。でも、「正義の反対は悪ではなく正義」という言葉があるように、彼の中にもしっかり正義感があって。世間一般にはやっちゃいけないような危ない橋を渡る正義感とはどういうものなんだろう……と、すごく気になりました。作品を通して万のことをより深く知れたらいいなと思っています。

 

Q.オラオラ系のキャラクターを演じるのは楽しかったみたいですね。

 

鈴木:
そうなんですよ。今までメガネクールなキャラクターや明るく元気なキャラクターを演じたことはあったんですけど、こういうやさぐれてオラついているようなキャラクターはあまり演じた経験がなくて、ずっとやりたいと思っていました。そういう意味でも、万は新しい扉を開いた感じがしてすごく楽しかったですね。

 

万と自分の共通点は格闘技!

 

Q.万に共感できる部分や、自分に近いと感じた部分があれば教えて下さい。

 

鈴木:
内面的なこと以外で言えば、格闘技ですかね。万は格闘技が得意なのですが、僕も小学校の頃に空手をやっていたから、その攻撃とかは理解できます。あと、正義感ということでは、僕も傍から見たら笑われちゃうような正義感をみせていたことがあって。思春期特有の感じというか……。そこは重なる部分だと思います。

 

Q.理解できる部分も結構あるのですね。

 

鈴木:
ありますね。ただ、彼は幼い頃からお金のない家庭で育ち、施設に入れられる過酷な人生を生き抜いてきたんです。家族の愛をあまり知らずに育ってきた一匹狼みたいなキャラクターなのですが、僕は家族の愛に包まれて育ってきたので、本当の意味で理解できるかと言われたら難しいかもしれません。でも、そういったところもしっかり寄り添って考えていきたいです。

 

Q.器用・不器用ということでは、鈴木さんは学生時代には陸上部と放送委員会という二足のわらじを履いていた時期もありますし、器用なところもあるのでは?

 

鈴木:
やっぱりひとつのものをちゃんと極めるというのは、たぶんできないと思うんですよ。学生時代のコンテスト(NHK杯全国高校放送コンテスト)の後に、陸上部の顧問の先生から「お前は陸上を辞めて一本に絞って正解だったよ」と声をかけていただいたこともありました。陸上は好きだったので、ずっとやれたらよかったんですけど、そうできなかったのは不器用な部分もあるのかなと自分では思っています。

 

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