『ブラッククローバー』のアスタ役など、声優、アーティストとして活躍を続ける梶原岳人。
最新ミニアルバムに込めた想いと、その魅力をお届けします。
※ ※ ※
「原曲を大切に、自分らしさを出す」
10月20日にリリースされる梶原岳人の1stミニアルバム『何処かの君に』。同作の発売に先駆けて、現在発売中の『声優MEN VOL.20』では、インタビューとレコーディングのレポートを掲載。今回はそのインタビューを引用しつつ、最新アルバムの魅力に迫る。
一人称「君」が全曲に入れ込まれたミニアルバム『何処かの君に』はそのコンセプトからして、等身大の楽曲と歌声にこだわってきた梶原らしい一枚だ。カバー5曲とオリジナル2曲で構成された、アルバムタイトルへの想いをこう話す。
「今回のアルバムは、『君』という言葉を使った楽曲をセレクトしていくというコンセプトをいただいて、それがキーワードになっているのであれば、『君』という言葉をアルバム名に入れたいと思っていました。11月のライブのお話も決まっていたので、別々の場所で別々の方が聴いてくださる音楽と、ライブという一つの場所で音楽を聴いてくださる方とのわかりやすい対比として、『何処かの君に』というアルバム名と『此処にいる君に』というライブタイトルを決めました」
まず、そのカバー5曲はすでにYouTubeで曲の一端をすでに聴いているファンも多いことだろう。そう、いずれの楽曲も梶原の「原曲を大切に自分らしさを出した」という言葉どおり、それぞれが独自のアレンジになっている。カバーした楽曲のアーティストも様々。the pillowsの代表曲『Funny Bunny』から始まり、さかいゆう、YUI、TRIPLANE、椿屋四重奏の楽曲が原曲ファン納得の見事なアレンジになっているのだから驚くばかり。とくに椿屋四重奏の『紫陽花』はギターやハーモニカのプレイヤーたちとセッションを行ないながら収録を行なった。
「アコースティックのプレイヤーの方と収録したことで、ちょっとした間を互いの呼吸で作れたり、僕が声を伸ばしたところにも合わせてくださったり、セッションを通じて音楽そのものの醍醐味を感じながら作れました」