11月30日から杉咲花主演のNHK連続テレビ小説『おちょやん』がスタート。同作は貧しい家に生まれた少女・竹井千代がお芝居の世界に魅入られ、女優の道を目指していくストーリー。作中では「あほんだら!」「おんどれぇ!」「やぃワレ!」など、大阪弁の中でも特にクセが強い河内弁が飛び交うのも見どころだ。
ドラマはもちろん、マンガやアニメなどのフィクションでも、関西弁はキャラクター性をあらわすために多用されがち。「関西弁といえばこのキャラ!」という話題で盛り上がったことがある人も多いだろう。そこで今回は、10代~40代の男女300名を対象として「好きな関西弁キャラ」についてアンケート調査を実施。以下ではランキング形式で、リサーチの結果を紹介していく。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位は、るーみっくの河内弁人気キャラ
40代の人を中心に、全体の7.3%の票を集め第3位にランクインしたのは、高橋留美子氏の人気マンガ『うる星やつら』のラン。アニメ版では井上瑤(初代)と小宮和枝(二代目)が声優を担当した、メインヒロイン・ラムに復讐するため地球にやってきた幼なじみの女の子だ。
ピンクのカールがかったロングヘアにリボンをつけて、フリフリのエプロンを着た弱々しげな乙女のような見た目だが、人一倍腹黒い一面をもっているのがランというキャラ。ふだんは「あたし」などと女の子らしい一人称を使っているのだが、激高すると河内弁全開の「ワシ」へと豹変。ブチ切れると「おんどりゃあ! 何さらすんじゃいワレぇ!」と、どぎつく叫び散らかしてしまうことも。その後すかさず「いやぁん」などとぶりっ子して取り繕おうとするのだが、大抵は手遅れに終わる。
ラムの惑星小学校時代からの幼なじみだが、事あるごとに彼女をライバル視しているラン。子どもの頃からラムの奔放な性格に振り回されており、いつか復讐したいと企んでいる。とはいえ本人の前で本性をむき出しにすることもあり、陰湿な印象はなく、ギャップに満ちた河内弁での二重人格も、魅力の一部となっているのだ。
ランは高橋留美子作品の中でも人気の高いキャラクターで、2019年11月に放送された『全るーみっくアニメ大投票』(NHKBSプレミアム)では、あまたの人気キャラを押しのけ23位という好成績を残している。