11月27日、東京・ヒューリックホール東京にて、音楽劇『黒と白-purgatorium- ad libitium』が開幕した。
本舞台は、2020年2月に東京・日本青年館ホールにて行われた『黒と白 -purgatorium-』の第二幕で、“七つの大罪”をモチーフにし、時代も場所も背景も異なる4つの人生の物語に、それぞれのイメージ主題歌(劇中歌)を添えて、オムニバス形式でお届けする音楽劇。テーマに沿って1話ごとに完全に独立、完結した物語なので、前作を観劇していない人や、全パターンを観られない人でも楽しめる内容となっている。
舞台は人間に転生した天使たちをルシフェル(岩永徹也)&ミカエル(平井雄基)と一緒に見守るようなかたちで物語が進行する。本稿では28日に初日を迎えたC公演(不和×調和編/阿部快征・堀田竜成・田中晃平)とD公演(嫉妬×寛容編/須賀京介・千葉瑞己・吉田知央)のゲネプロの様子をレポートする。
【C:不和×調和編】は病院を舞台に、表面上は仲が良くもギクシャクする院長の2人の息子と、ある事情から入院してきたヤクザを中心に描かれるドタバタコメディストーリー。キャストによる渾身のギャグシーンも多く、ほほえましい気持ちで楽しめる内容となっている。
■【D:嫉妬×寛容編】は感動ストーリー
【D:嫉妬×寛容編】は2010年のカルフォルニア州・シリコンバレーで、次世代型ソーシャルVRを開発しようとする3人の幼なじみの青年たちが主人公。仲が良かった少年期とは打って変わって、年齢を重ねるにつれお互いにすれ違いが生じてしまう。こちらは舞台いっぱいにうつされる映像の美しさと青年たちの絆にぜひ注目してほしい。