■自由でおしゃれ、女性人気も高いブルマ
32%の人から支持されて見事1位に輝いたのは、偉大なるヒロイン「ブルマ」。そもそも『ドラゴンボール』の物語はブルマと幼い悟空との出会いから始まっており、彼女がいなければきっと運命は大きく変わっていたことだろう。
物語の序盤において、ブルマは西の都に住む天才科学者のお嬢様として登場。頭がよく行動力もあり、お色気方面もしっかり担当していた。性格としては自分の来歴などを鼻にかけず、男勝りで何でも口に出すタイプ。そのため男女を問わず、幅広い読者から支持を集めてきた。またブルマは少年漫画では珍しく、物語の中でしょっちゅう髪型を変えるのも特徴で、着用した衣装も多数。そうした自由でおしゃれな姿が支持され、今回のアンケートでは女性からの得票率が最も高く、「ブルマのファッションがかわいくて好きです」(42歳・女性)、「ブルマがジャンプヒロインの中で一番好き」(36歳・女性)、「ひとりで冒険しておしゃれでかわいくて、ブルマはなにげにすごい」(40歳・女性)といった意見が寄せられた。
マンガなどのフィクションにおいて、主人公とヒロインは往々にして結ばれがち。ブルマと悟空もそうなるかと思いきや、彼女の恋愛遍歴は意外な方向に転がっていく。まずはサブキャラのヤムチャと付き合い、彼と別れた後にはサイヤ人の王子・ベジータと「寂しそうな姿を見て、ついなんとなく」で付き合い始めることに。物語が進むと、ベジータとの間に一男一女をもうけた。また尖っていたベジータもブルマとの夫婦生活で完全に“ツンデレパパ”と化し、なかなかニヤニヤさせてくれるカップルとなっている。
少女時代には悟空とともに冒険を繰り広げ、大人になると悟空を発明品などでサポートするように、作中ではブルマの少女時代からマダムとなるまでの人生が描かれた。そしてベジータと結ばれると子どもをもうけ、母親としての顔も見せてくれた。物語の始めから現在まで一貫してワガママで傍若無人ではあるが、そんなじゃじゃ馬っぷりも彼女の魅力。“戦えないヒロイン”というポジションでありながら、しっかりと存在感を発揮し続けており、『ドラゴンボール』にとって欠かせない存在と言えるはずだ。
ランキングのトップ3は以上のような結果となった。しかしアンケートでは、くしゃみによって髪の色と人格が変わる「ランチ」を黒髪バージョン(4位)と金髪バージョン(5位)で分けて集計していた。双方の票を合わせると3位となっていたため、ビーデルはくしゃみに救われた……と言えるかもしれない。