■クリリンが心を射止めた「人造人間18号」
第2位となったのは、一部の読者から圧倒的な人気を誇る「人造人間18号」(24%)。レッドリボン軍の生き残りの科学者、ドクター・ゲロが作り上げた人造人間の一人だ。非常に好戦的な性格で言葉遣いも荒々しく、冷酷な一面も持っている。登場時から悟空たちに敵対する側に立っており、青年トランクスがいたもう一つの未来では人々を虐殺して回っていた。
苛烈な悪役だった彼女だが、それを上回る敵であるセルの出現により立場が変わってしまうことに。強者から一転、捕食される弱者へと移り変わっていく様は食物連鎖の掟を見ているようだ。また服屋で着替えるも、気に入らなかったため後で着替え直すなど、ときおり覗かせる人間臭い一面も大きな魅力だ。
印象的なシーンといえば、セルゲームが終わった後のクリリンとの掛け合いが思い浮かぶ。クリリンは「ドラゴンボール」で呼び出した神龍に、人造人間たちの体内にある爆弾を取り除くことを依頼。それを18号は陰で聞いており、クリリンが何かと気にかけてくれたことから“乙女心”が揺れ動き始める。さらにクリリンが「(18号は)17号とお似合いだし」と恋心を諦めるような発言をこぼすと、わざわざ陰から飛び出し「あいつと私は双子だ、バーカ」と否定。その上で「またな」と再会を匂わせ、ギャップに満ちた“デレ”を見せつけた。
この後クリリンと18号は結婚しており、「マーロン」という娘をもうけることに。またアニメ『ドラゴンボール超』ではさらなるイチャイチャっぷりも披露しており、ますます多くの読者を魅了しているようだ。