■那田蜘蛛山編の死闘を描いた「アニメの神回」
第十九話「ヒノカミ」は、那田蜘蛛山における竈門炭治郎と十二鬼月・累との死闘を描いたエピソードだ。
この話の放送前、炭治郎役の声優・花江夏樹は「衝撃の連続で、僕は長男ですが泣きました」「炭治郎の成長と想い、家族の絆を強く感じた今回、サブタイトルにもある『ヒノカミ』アニメでどう描かれるのか楽しみにしていましたが、凄すぎて心臓が口からまろび出ました」と公式サイトにてコメント。
さらに「アフレコ時もこれで死んでも構わないという炭治郎の覚悟と同様の気持ちで演じました」と、収録にかけた想いを振り返っていた。
「ヒノカミ」のエピソードでは、圧倒的な力を見せる十二鬼月・累との戦いの中、炭治郎は窮地に陥る。そんな危機に妹・禰豆子が身を挺して兄をかばい、兄妹の美しい姿に感銘を受けた累は禰豆子を自分の妹にしようとする。
禰豆子が累の糸にとらわれ、折れた日輪刀が累に通じないという絶望的な状況から、炭治郎は水の呼吸・拾ノ型「生生流転」を繰り出すも、累の血鬼術「刻糸牢」によって絶体絶命の状況に追いこまれた。
このとき炭治郎は、走馬灯のように亡き父・炭十郎の生前の姿を見る。ヒノカミ神楽を舞う炭十郎、さらに病床の炭十郎から贈られた言葉をきっかけに、炭治郎は「ヒノカミ神楽 円舞」を繰り出して累の鋼糸を切断。一方、気を失っていた禰豆子も亡き母・葵枝の声によって目覚め、血鬼術「爆血」により累の糸を焼き切った。
この竈門家の親子が登場するクライマックスの場面でイントロが流れ始めるのが、挿入歌『竈門炭治郎のうた』だ。