吾峠呼世晴氏による人気漫画を原作としたアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が10月16日より全国で公開開始。前代未聞の興行を記録し、公開わずか10日で興収107.5億円(動員798.3万人)を突破した。空前の鬼滅ブームの中、SNSなどでにわかに盛り上がりを見せているのがテレビアニメ化、劇場アニメ化に続く『鬼滅の刃』の「実写化」について。漫画の実写化は、主要キャラクターを誰が演じるか、など賛否の意見がつきものだが、実写化のヒットを機に幅広い層にまでファンを拡大している作品も少なくない。
そこで今回は、過去に制作された漫画の実写化作品を対象に「もっとも成功していた作品」に思い浮かべる作品をリサーチ。10代から40代までの男女300名にアンケートを実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■松本潤、小栗旬らが出演したラブコメの名作『花より男子』
まず全体の9.7%の票を集め、第4位となったのは、1992年から2004年まで『マーガレット』(集英社)で連載された神尾葉子氏による同名マンガが原作のドラマ『花より男子』(TBS系/2005年10月クール放送)。超お金持ち学校に入学したヒロイン・牧野つくし(井上真央)の学校での奮闘や恋愛を描いた物語。今回のアンケートでは「キャストが良かった」(28歳・女性)、「松潤も小栗くんもピッタリでした」(38歳・女性)など女性からの支持が多数。同ドラマでは、学校のイケメングループ「F4」メンバーである道明寺司役を松本潤、花沢類役を小栗旬、西門総二郎役を松田翔太、美作あきら役を阿部力が務めており、それらの配役がピッタリだったという意見が目立った。
「F4」のひとりである花沢を演じた小栗旬は、10月24日に出演したバラエティ番組『人生最高レストラン』(TBS系)で、花沢役が舞い込んだ当時について「絶対俺はやらない」と、少女漫画のキラキラした役ということで断っていたと告白。だが、自宅で『花男』ファンだった実姉に出演オファーがあったことを持ちかけたところ、「あ、(花沢類は)おまえじゃない」と即否定されたとか。小栗は姉のその一言で反発し、「“絶対ありえない!”って言われて、もうこうなったら姉ちゃんにこんなこといわれたら、やるっきゃないかな!と思って」と引き受けたと語った。
多くの視聴者が夢中になった実写化ドラマの背景に、原作ファンだからこそ言える姉の助言があったとは驚きだ。