■『ゆるキャン△』志摩リンはUMAオタ?

 三人目は、女子高校生たちのアウトドア生活を描いたあfろ氏による人気作品『ゆるキャン△』のヒロイン・志摩リンが読んでいる本にフォーカス。リンは祖父の影響で中学生の頃からキャンプを始め、バイクパッキングした自転車や原付スクーターで真冬のキャンプ地でソロキャンプを楽しむような子だが、一方で学校での図書委員のほかに書店でもバイトをするほどの本好き。第1話でもテント設営後にすぐに本を読み出すようなシーンがあり、アウトドアと同じぐらい読書が好きなキャラクターであることをうかがわせた。

 同作に登場する書籍は、基本的に架空のもののようだ。リンが読んでいる本をいくつか取り上げてみると、アニメ第1話に登場したのは『超古代文明Xの謎』という題名の本。他にも第5話では『UFO遭遇ファイル』という本を読んでいたり、スピンオフにあたるショートアニメ『へやキャン△』の第3話では『UMAの正体』という本を読んでいる場面も。いずれもオカルト雑誌『月刊ムー』を連想させるようなスピリチュアルなタイトル。リンは“未知なるもの”への憧れが強いタイプなのかもしれない。その一方、友人たちに出会ってからはキャンプめしに興味を持ったのか、第2話では『はじめてのアウトドアめし』という本を読んだり、第5話では『ソトメシ』という本を読んだり、レシピ本に興味を持つ一面も見られた。

 以上、3人のキャラクターが読んでいる書籍を紹介してきたが、まだまだ他の作品にも「読書家ヒロイン」は存在するはず。自分の好きなキャラクターが読んでいる本を手に入れて、読書の秋を満喫してみるのもいいかもしれない。

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