■第1位 『ジョジョの奇妙な冒険』のそこにしびれる憧れる「ズキュゥゥゥン」

 擬音の宝庫との呼び声も高い同作。ジョジョに入るのが遅かった僕の家の本棚には中途半端に、6部「ストーンオーシャン」と7部「スティール・ボール・ラン」が並んでいます。ジョジョのファンは熱烈な方が多くて、自宅ロケがテレビでオンエアされるとチラッと映った本棚からジョジョを見つけ出すようで、オンエア後にエゴサーチすると必ず「ムーディ宅の本棚に6部と7部を確認!!」みたいにつぶやく人がいます(笑)。

 この「ズキュゥゥゥン」は、ディオが強引なキスをしたときのコマで使われた擬音で、第1巻の3話に出てくることもあってか、シリーズの中でも1番有名な擬音といっても過言ではありません。他にも蛙の下にある岩を砕くシーンで使われた「メメタア」、ツェペリが波紋カッターを繰り出すときの「パパウ パウパウ フヒィーン」、花京院に空条承太郎の膝が切られたときの音「グッパオン」などなど、オリジナリティの高い擬音が多数登場します。

 番外編では『宇宙兄弟』主人公のムッタが自宅でシャワーを浴び、シャツとズボンを着て牛乳を飲むというページで使われた「シャワアアアア」「シャツッ!」「ズボンッ!」「ギュニュッ ギュニュッ ギュニュッ」というコミカルな擬音。『闇金ウシジマくん』で人が多く集まってにぎわっている様子を表すのに使われた「ニギ。ニギ。」「ニギ。ニギ。」。『ドラゴンボール』でナッパが2本の指を上げる技「クンッ」などなど。コミカルなものや、状況、技の雰囲気を表すもの、素晴らしい擬音がまだまだあります。ぜひとも漫画をパラパラッ! と読む際には、擬音をジロッ! と見てグッ! と読んでみてください! きっとバーン!! と、なるはずです。

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