■『ジョジョの奇妙な冒険』ジョセフ・ジョースター
最後はテレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のジョセフ・ジョースター。原作ではいわゆる“第二部”に登場する主人公で、第一部の主人公であるジョナサン・ジョースターの孫に当たる。ジョナサンと違って軽薄な印象を受けるジョセフだが、ジョースターの一族らしい誇り高い一面もあり、男らしくかつ上品な杉田の声がマッチしていた。長年愛されてきたジョジョの主人公ということもありハードルが高い役だったものの、「逃げるんだよォ！ スモーキーッ！！」といった名言の数々も見事に熱演。杉田自身も以前から『ジョジョ』ファンで、ラジオ番組で作品のマニアックな知識を熱弁していたこともあり、ジョセフ・ジョースター役が発表されたときは、多くのファンから祝福の声が上がっていた。
なお第３部「スターダストクルセイダース」、第４部「ダイアモンドは砕けない」に登場する老人・ジョセフ役は石塚運昇が声優を務めたが、２部ラストに登場する老ジョセフは杉田が担当。若い頃のジョセフとはまったく違った渋い演技を見せている。
他にも杉田は京都アニメーション版『Ｋａｎｏｎ』の相沢祐一や、ゲーム『ＢＬＡＺＢＬＵＥ』シリーズのラグナ＝ザ＝ブラッドエッジなど、数多くの主人公級のキャラを熱演。ほかには『ハチミツとクローバー』の真山巧や、『マクロス F』のレオン・三島など脇役としても作品に彩りを与えてきた。４０歳を迎えたこれからも様々な声でファンを楽しませてほしい。
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