フジテレビ系で放送されていた「世界名作劇場」シリーズの第21作目にあたるアニメ『ロミオの青い空』が、9月1日から日本アニメーションのYouTubeチャンネル「日本アニメーション・シアター」にて期間限定で全話無料公開が開始された。
原作となったドイツの作家リザ・テツナーの『黒い兄弟』では、人身売買や幼い子どもたちを働かせる過酷な状況が描かれているが、アニメ『ロミオの青い空』では煙突掃除夫となった少年たちの友情ストーリーがメインとなっている。
当時、前番組だった海洋アドベンチャー『七つの海のティコ』(1994年放送)の壮大なストーリーにワクワクさせられた自分は、『ロミオの青い空』(1995年放送)が始まったとき「暗いアニメになりそうだなぁ」くらいにしか思わず、最初はそれほど期待していなかったことを覚えている。
しかし、見続けているうちにロミオを始めとするキャラクターに引きつけられ、とくに金髪の少年・アルフレドに魅了された。身売りして煙突掃除夫となったロミオたちの境遇はたしかに厳しい状況ではあったが、誰よりも過酷な運命を背負い、後半は物語の中心人物として描かれた「アルフレドの物語」に引きこまれていく。
作品のネタバレを含む内容になるので、まっさらな気持ちで最初から動画を視聴したい方は以下は見ないことをオススメします。
※以下ネタバレあり。