■悲しき最期を遂げた強化人間の女の子
第4位(4.5%)にランクインしたのは、『機動戦士Zガンダム』に登場するフォウ・ムラサメ。地球連邦軍のムラサメ研究所で強化人間に改造された女の子で、過去の記憶を失っている。フォウという名前は「ムラサメ研究所の4番目の被験者」という意味で、便宜的につけられたもの。お互いの素性を知らないまま敵陣営のカミーユ・ビダンと出会い、お互い引かれあうように。
その後いろいろありながらも、最終的には心を通わせたカミーユを守って戦死したフォウ。ティターンズには、失った記憶を盾にされて強化人間としての力を利用され、結果的に非業の死を遂げるというフォウの悲しい境遇には、心を動かされた人も多いはず。カミーユと出会った頃の、普通の女の子らしいフォウのかわいさが忘れられない……。
第3位(8%)には、『機動戦士ガンダム』のフラウ・ボゥがランクイン。アムロ・レイのガールフレンドで、サイド7時代から何かとアムロの世話していた女の子。ホワイトベースに乗りこんでからはお母さんのような存在で、アムロだけでなくカツ、レツ、キッカといった孤児たちの世話を焼くなど、持ち前の面倒見の良さを発揮した。
アムロの周囲の女性に嫉妬する描写もあったフラウ・ボゥだが、アムロがニュータイプ能力に覚醒していくにつれて「アムロは違うわ、あの人は、私たちとは違うのよ」とハヤトに告げるなど、少しずつ心の距離が離れていくような描写も。そんなフラウ・ボゥは『機動戦士Zガンダム』ではハヤトと結婚して、子どもも授かっていた。
その後、ハヤトや養子となるカツを襲った悲劇をどう受け止めたのはアニメシリーズでは描写されていないが、ガンダムシリーズのヒロインにしては珍しいくらい普通の女の子。ちょっと口うるさいところもあるけど、世話焼きで優しいフラウ・ボゥに心引かれる人は多かったことだろう。