■あまりにも斬新すぎる唯一無二のパズルゲーム『ゴロゴア』
続いては、パズルビデオゲーム『ゴロゴア』です。このゲームは絵柄・雰囲気がとてもオシャレで、「このゲーム面白いよね」と言っているだけでもう“通ぶれる“作品ですが、その内容は超画期的です。
物語は１枚の絵から始まります。その絵の中では時間が流れており、動画のように動きます。最初に見る絵は、丁寧に描かれたとある街並みに見たことのない謎の生物のようなものが現れます。それを見た男の子は、その生物について調べている様子です。５つの玉のようなものが器に入っている様子がうかがえますね。そして、その絵は２×２のタイルの左上にはまります。ここからゲームスタートです。
プレイヤーはその絵をズームインやズームアウト、画像全体をパンするなど、操作しながら物語を紡いでいきます。その１枚の絵をほかのタイルにスライドさせたり、絵の中にあるポイントをピックアップしたり、絵の中にある要素を「抜き出し」たりしていくと思わぬところでそれぞれの絵がつながり、１つも物語になるのです。
それまで１枚の絵だったものが枝分かれして、それぞれの物語が始まり、２×２のタイルの中でつながっていく爽快感は唯一無二。ボリューム自体はインディーゲームなのでやはり少ないですが、こんなオシャレで画期的なパズルゲームは他では絶対に味わえません。
始めは説明不足なため「なにやったらいいの？」とちんぷんかんぷんかもしれませんが、パズルなのでやることは「画像を動かすこと」のみとシンプルなので、最初のギミックが解ければすぐにコツをつかめると思います。
この謎の生物と男の子の物語はどのような結末を迎えるのか。何度もトライアンドエラーしながらたどり着いたエンディングにあなたは何を思うのでしょうか。
このゲームは絵柄と雰囲気を味わうだけでも価値があり、説明がないことによって想像の余地を与えてくれている点などはまさに「大人の絵本」。謎解きパズル＋雰囲気ゲー＋超斬新システムという良いとこどりの作品なので、気になった方はぜひプレイして「あなたが思うゴロゴア」を考察していただきたいです。
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