■最後の最後まで漂うクソゲーの風格

ようやくキャラがおでましだが、楽しむ余裕もなくひたすら連打

 レース→お金を貯める→レースお金を貯める、を繰り返し、武器をそろえるとようやくゴースト捕獲となります。そして、最終面のゴーザ戦を目指すのですが、23階建てビルの階段を登らなければなりません。これがまた、下請けの製作者が腹いせに、わざとつまらなくしたんじゃないかと思うほどの設定。

 キャラが十字キーだけでは動かず、Aボタン連打で進むのです。攻撃もできず、わらわらと近寄ってくる敵を避けるだけで、23階すべてAボタン連打の繰り返し。ボタン連打なんて、『スタソル』の1面だけでもきついのに、何考えてるんだと子どもながらに思っていました。

ラスボスはシューティング風で楽しい

 そして苦労して階段を登り、ゴーザを倒してクリアとなるのですが、ようやく迎えたエンディングでは、エピローグもスタッフロールもなく、30秒ほど真っ暗な画面が続いたあと、「りり」の2文字が画面左下からゆっくりと浮かぶのみ。

りり

 この謎のメッセージ「りり」。

 雑誌の懸賞説、単なるミス説、スタッフによる意図的なメッセージ説、などなど、これまで「りり」についてはいろいろな臆測を呼びましたが、公式には製作者からの回答はないので、正解は闇の中です。いつか製作者の方とも話してみたいものです。

 そんな謎多きクソゲー! 謎が多いからこそ、伝説のどクソゲー! それが『ゴーストバスターズ』です。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
全ての写真を見る