■常人離れした「とんでもない芸当」を披露!
続いてはバキシリーズでも有数の人気キャラである、中国武術の使い手・烈海王。中国武術界の最高位「海皇」に次ぐ「海王」の称号を持つ達人だ。初登場時は自分の強さにうぬぼれて傲慢な態度を見せていたが、地下闘技場で開催された最大トーナメントで刃牙に敗れてから改心。刃牙や愚地克巳とは友人関係になり、温厚で人情味あふれるキャラクターとなった。
そんな烈海王のとんでもないエピソードで忘れられないのが「水上を駆け抜けた」シーン。重傷を負った男を背負いながら、眼前に広がる川を見た烈海王は「問題はない!!」「15メートルまでなら!!!」と言い放って、水上を猛ダッシュ。見事、沈むことなく川を渡りきるという衝撃的な超人ぶりを見せつけた。
さらに大擂台賽編には、範馬勇次郎の友人であるビスケット・オリバという人物も登場。前シリーズの「最凶死刑囚編」で初登場し、死刑囚たちをも圧倒する恐ろしい怪力を披露した。
そんなオリバだが、実はアメリカのアリゾナ州立刑務所に現在も収監中の受刑者だ。しかし、刑務所内でのオリバは超豪華な暮らしが許され、ホテルのスイートルームのような特別な部屋で恋人との同棲生活を満喫中。彼は「ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)」の異名をとり、刑務所からの出入りの自由まで許されている。もはや刑務所の存在意義が問われるほどの特別待遇ぶりが描かれていた。
そして最後は、大擂台賽編で初登場するキーパーソンについても一人だけ紹介しよう。それは中国武術界の頂点に立つ「海皇」の称号を持つ「郭海皇」という人物。彼は烈海王が師と仰ぐほどの実力者で、驚くべきはその年齢。なんと御年「146歳」でありながら、いまだ現役で戦うとてつもない老人なのだ。力の象徴が範馬勇次郎とするなら、卓越した技の象徴は郭海皇と言えるだろう。
今回紹介した常識離れした逸話を持つ猛者たちがどんな戦いを繰り広げるのか、アニメ『バキ 大擂台賽編』を見て、その目で確かめよう!
(ふたまん編集部)
(C)板垣恵介(秋田書店)/バキッッ製作委員会