板垣恵介氏が『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載していた大ヒット漫画『バキ』の注目エピソード「大擂台賽編(だいらいたいさいへん)」がアニメ化! すでに先行配信が始まっているNetflixでは、6月9日時点の国内総合1位に躍り出る圧倒的な人気ぶりで、7月6日からはテレビの地上波(TOKYO MXほか)で放送されることも発表された。
この「大擂台賽編」は、中国で100年に一度だけ行われるという格闘大会を描いたシリーズで、バキの中でも屈指の名勝負や名言が続出。よくネット上で見かける「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」というフレーズは、この大擂台賽編で飛び出したセリフだ。
そこで今回は『バキ 大擂台賽編』のテレビ放送を楽しみにしている人のために、主要キャラクターの「とんでもないエピソード」の一端を紹介しよう。
まず最初に取り上げたいのは、作中で「地上最強の生物」と呼ばれている範馬勇次郎。主人公である刃牙の父親で、まさに「力の象徴」とも言える人物。漫画に登場する最強キャラ論争のときには、必ずと言っていいほど名前が上がる圧倒的な強者だ。
範馬勇次郎の強さを表すエピソードとしては、日本の総理大臣官邸に電話をかけ「今から一時間後、首相をブチ殺しにいくぜ」と堂々と犯行予告。大勢の機動隊が武装して待ち受ける中、勇次郎は徒手空拳のみでなんなく総理のところまでたどり着く(実際には殺さなかったが)シーンがあった。
この勇次郎の圧巻の強さは「極めればたった一人の暴力でも国家に対抗し得る」と表現され、アメリカ合衆国は勇次郎1人と異例の友好条約を締結。のちのシリーズでは、新しい大統領が就任するたびに、勇次郎の前で大統領が友好を宣言するというシーンも登場する。その上、アメリカは軍の偵察衛星を使って勇次郎の動きを24時間監視しているほど警戒している。
ちなみに範馬勇次郎が生まれた日に、東洋にとてつもない脅威が誕生したと大国の首脳たちが直感し、核兵器の保有を決意したという描写もあった。