■ワルキューレZeppツアーでの初めてのライブ
ファンの方から、「人前で話すことが苦手です。のぞみるはライブとかで緊張したときはどうしていますか？」という質問をよくいただきます。
ライブは人前で話す回数を重ねて慣れていくしかないのかなと思っています。正直ライブでは緊張しなくても、取引先の人の前でプレゼンをしろなんて言われたらめちゃくちゃ緊張すると思います（笑）。横浜アリーナでライブはできても、企業のプレゼンはできないものなんです。なので、どんな状況の人前を克服したいのか、その状況に合わせた場面の回数を重ねてゆけば、ゆっくり心がなじんでくると思います。
次はそんな心がなじむ前の、初ライブの話を書こうかなと思います。
初めてのライブはワルキューレのＺｅｐｐツアーでした。私がアジカンのライブ行ったとこじゃん……ひぇぇえええムリ……と震えていたのを覚えています。
その頃は人前で歌って踊るなんて、熱海温泉の旅館のカラオケでしか経験がありませんでした。ニコニコと手拍子を打ってくれた６人ぐらいのおばちゃんたちが、一気に２０００人ぐらいに増えるわけでしょ？？？ ダメだ……まったく想像できない……。旅館のカラオケからのＺｅｐｐはランクアップがエグい……！
２か月間ほどひたすら練習を重ねました。練習場でもひたすら踊り、家に帰ってもひたすら踊りました。ストイックなんじゃなくて、練習していないと不安に襲われるからです。今になって振り返ると２か月という練習期間は十分な時間なんですが、その頃は全然足りないと焦っていました。
そしてみっちり練習した日々が過ぎ、本番がやってきました。当日は朝起きても「今からライブをする」という実感がなく、緊張を通り越して虚無になっていました。そして大阪ライブツアー初日のリハで、私はやってしまったんです……！
リハに気合いを入れすぎて本番前に熱中症気味になってしまったのです。
慌ててスポーツドリンクを飲んだり、飴を舐めたりしたのですが、全然治らず、ついに本番が始まる時間になってしまったのです。緊張もするし、頭もクラクラするし、「ウェールカームトゥーワルキューレワールド」というＯＰ１曲目のイントロがかかりました。
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