■多くの名言を残したバスケ漫画の傑作が1位!
そして第1位(37.5%)に輝いたのは、井上雄彦氏によるバスケ漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』。90年から96年のジャンプで連載された作品で、コミックスは全31巻刊行。国内の累計発行部数は1億2000万部を超えている不朽の名作だ。バスケ初心者の不良少年・桜木花道が、一目惚れした赤木晴子にすすめられて湘北高校バスケ部に入部。次第にバスケの面白さにのめりこみ、秘めた才能を開花させていく物語。
中学時代からのスタープレイヤー流川楓や、一度はバスケに挫折した三井寿など、個性豊かなチームメイトたちがさまざまな理由で葛藤する姿も描かれ、単なるスポーツ漫画としてだけではなく、青春ストーリーとしても楽しめる傑作だ。
また、同作にはさまざまな“名言”が登場することでも知られ、安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ…?」は、『スラムダンク』を知らない人でも聞いたことがあるほどのインパクトを与えた。ほかにも「リバウンドを制するものは試合を制す」、「安西先生…!! バスケがしたいです……」など、名言や名シーンの宝庫だった。
ちなみに6位以下には、鳥山明氏の『ドラゴンボール』や、ゆでたまご氏の『キン肉マン』といった作品もランクイン。言われてみれば『ドラゴンボール』の序盤は亀仙人のもとで修行して天下一武道会を目指すという内容で、“武術”というスポーツ競技と言えなくもない。『キン肉マン』も最初の頃は「超人オリンピック」があったし、そもそもプロレス漫画だったので、こちらもスポーツ漫画といって差し支えない……かも!?
そして今回は30~40代を対象にしたアンケートだったので、現在連載中の人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』などはそれほど振るわなかったが、対象年齢が変わればこの結果は大きく変わってくるのかもしれない。