■ファミコンで超能力開発!
このゲームのキャッチフレーズは「超能力開発ソフト」。当時著名だった日本人の超能力者が監修を務め、ゲームでトレーニングを積むことでプレイヤーが超能力に目覚める……かもしれない、というコンセプトの作品です。
超能力開発といえば、さまざまなマークの描かれたカードを伏せて、そのマークを当てるテストのイメージを思い浮かべるかもしれません。このゲームの内容は、まさにそれでした。
たとえば「透視」というトレーニングでは、伏せられた1枚のカードを見て、その裏に描かれた絵柄と同じものを5枚のカードの中から選びます。
ほかにも「念力」や「予知」というトレーニングが登場します。「念力」は“念じながら”ボタンを押し、成功すると画面内のランプが赤く点灯。「予知」は、次にどのランプが光るか、前もって場所を選択して的中させるというもの。こういったトレーニングをこなしながら、自身の(ゲーム中での)超能力レベルを上げ、クリアを目指すゲームです。
この3種類のトレーニングはカタチを変えて何度も登場しますが、結局のところはゲーム内でやるのは基本的にこれだけ。「透視」も「念力」も「予知」も、実はさほど変わりはなく、プレイヤーにできることは「(選んで)ボタンを押す」のみ。そして、数分の1の確率で用意された“当たり”をひたすら当て続けていく。
もちろん、プレイヤーである我々に超能力があるはずもなく、当たるかどうかはすべて勘と運次第。おおざっぱに表現するなら、ごほうびのない“ガチ抽選”を繰り返すだけのゲームなのです。