多くの人気漫画を擁する『週刊少年ジャンプ』(集英社)の作品は、毎年のように実写映画化やドラマ化がされてきた。漫画の実写化には賛否の意見がつきものだが、そんな中でもジャンプ作品はたびたび実写映画のヒット作を輩出し、健闘していると言えるだろう。
2020年にも、佐藤健(31)主演の『るろうに剣心』や、女優の浜辺美波(19)が主演を務める『約束のネバーランド』などの実写映画公開が予定されており、かなりの注目を集めそうだ。
そこで今回は、これまでに公開された『少年ジャンプ』の実写化作品を対象に、もっともハマリ役だと感じる主演俳優をリサーチ。10代から40代までの男女200人にアンケートを敢行した。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
まず7.5%の票を集め、第5位にランクインしたのは『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で両津勘吉役を演じた香取慎吾(43)。同作は単行本200巻というギネス世界記録を保持するギャグ漫画の金字塔で、09年にテレビドラマ化された。当初はアニメ版の両津の声を担当したラサール石井(64)にオファーするも、石井は両津との年齢差を理由に辞退。これにより当時SMAPのメンバーとして大人気の香取に白羽の矢が立った。香取慎吾は持ち前の演技力で、パワフルかつコミカルな両津を熱演。11年には、劇場映画『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』も公開されている。
続いては2人の俳優が11.0%で並び、同率で第3位に。1人目は『デスノート』シリーズで、主人公の夜神月(やがみライト)役を演じた藤原竜也(37)だ。「名前の書かれた人物は死ぬ」というノートを入手したライトは、世の中を変えるために犯罪者を殺害。民衆からは「キラ」と呼ばれ、次第に狂気に取りつかれていくライトの様子を見事に演じた。藤原は、この『デスノート』以外にも、ジャンプ作品ではないが『カイジ』シリーズの実写化でも熱演を披露。実写化作品を成功させることに定評のある人物だ。
そして同率3位のもう1人は、『銀魂』で坂田銀時役を演じた小栗旬(37)。空知英秋氏の人気ギャグ漫画を、福田雄一監督が実写映画化した作品で、ふだんはおちゃらけているが、いざと言うときはビシッと決める銀さんは、想像以上に小栗にハマっていた。また、この作品は志村新八役を演じた菅田将暉(27)、神楽役の橋本環奈(21)を始め、脇役のキャスティングも絶妙だったことも印象的だった。ちなみに、こちらもジャンプの作品ではないが、花沢類役を演じた実写ドラマ『花より男子』(TBS系)も、小栗旬の出世作として有名だ。