4月17日から公開予定だった映画『名探偵コナン 緋色の弾丸』は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により公開延期となりました。そんな中、10日の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)では、『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が放送されます。
この『純黒の悪夢』は2016年に劇場公開され、コナンの超人気キャラ・赤井秀一と安室透の激突を描いた作品。興行収入は63億円を超える大ヒット作となりました。
今や『名探偵コナン』の中でも屈指の人気キャラとなった赤井秀一と安室透が『機動戦士ガンダム』のシャアとアムロをオマージュしたキャラクターというのはファンの間では有名な話。
大のガンダムファンとして有名な青山剛昌氏らしく、名前だけでなく二人の関係性や関連する登場人物、アイテムまで、こだわったオマージュとなっているので、この機会にあらためて紹介したいと思います。
■赤井秀一=シャア、安室透=アムロ
FBI捜査官の赤井秀一の名は、ガンダムに登場するシャアの異名「赤い彗星」と、シャアの声優「池田秀一氏」の名前を組み合わせて命名。もちろん赤井の声は、池田秀一氏ご本人が担当されています。
また赤井は、作中では沖矢昴(おきやすばる)の偽名を名乗り、変装して行動することもしばしば。この由来はシャアの本名である「キャスバル・レム・ダイクン」の“キャスバル”だと思われます。ちなみに赤井の元恋人は灰原哀の姉の宮野明美で、当時彼が“諸星大”の偽名を名乗っていたことから、彼女は「大くん(ダイクン)」と呼んでいました。
一方、安室透は、ガンダムの主人公の「アムロ・レイ」と、アムロ役の声優「古谷徹氏」の名前から名づけられています。こちらもコナンの安室の声を担当されているのは、古谷徹氏です。安室は公安警察の一員で、本名は降谷零。こちらもアムロ・レイと古谷徹氏の名前の組み合わせを変えただけですね。
安室の愛車は、白いマツダ・RX-7ですが、これもアムロが乗っていた白いモビルスーツ・RX-78ガンダムを連想させる共通点。ナンバープレートの「73ー10」は古谷徹氏の誕生日である7月31日と一致します。
映画『純黒の悪夢』で、安室はすさまじいドライビングテクニックを披露しますが、これも地球連邦軍のエースパイロットとしてジオン軍に恐れられた、アムロ・レイのMS操縦技術の高さをほうふつさせてくれました。
ちなみ安室透の関連エピソードには、春岡参治(ザンジバル)、伴場頼太(ランバ・ラル)、加門初音(クラウレ・ハモン)といった、ガンダムワードを連想させる脇役が登場したこともあります。