■「双葉社さんはビルの作りがエモい」
ーー本日はありがとうございました。実際に双葉社を訪問してみてどうでしたか？
堤 漫画好きなんですが、漫画の出版社に来るなんて初めてのことだったのですごくうれしかったです。編集者さんのお仕事を間近で見るなんて貴重な経験でドキドキしました。
工藤 双葉社さんは５階がコミックの編集部で、４階が週刊誌の編集部、３階にライツ事業部で２階に営業と、上から下までが順々に本を出す流れになっているんですね。その作りがオタクとしてはエモくて……。すごく徳な情報を知ったという思いがしました。
堤 すべて本を出すための流れになってるっていうね、ビルの作りが尊いよね！
ーーその他にうれしかった場面はありましたか？
堤 それはもう『べな』の担当さんに話を聞けたことです！ 『べな』は私が本当についこの間買ったばかりのマンガで……その絵がパソコンに映ってたんです。しかも編集者さんにお会いすることができるなんて！
工藤 なかなかない機会だよね～。私は、やっぱりＯＶＡのコメントを考えさせてもらったことですね。これまでなかったので貴重な体験をさせていただきました。
堤 うれしかったよね！
工藤 ２人で「これでいいの!?」ってずっと相談しちゃったよね。
堤 書店さんで実際に見るのが本当に楽しみ！
ーーお２人とも、今日の訪問でマンガ好きな一面がすごく伝わってきました。
堤 隠しきれないですね！ 今までＢＬ好きな部分ってあんまり出してこなかったんですが、生の原稿や生のネームを前にして抑えられませんでした！ さきほどはＢＬ誌の担当編集さんともお話させていただいて「やっぱりコタツっていいよね」なんてお話で盛り上がってしまいました（笑）。
ーーコタツですか!?
堤 そうなんです。実は男性同士でつきあっているんだけど、周りには関係性を秘密にしてて、そんなときに出てくるコタツです！ みんなには内緒にしててもコタツの中では足を絡ませ合ってるっていう（笑） 。お仕事中だったのに、「いいですよね～！」って盛り上がってしまいました。
ーーなるほど、奥が深い！ 工藤さんの好きな作品は？
工藤 いっぱいありすぎて困りますね……。小説が好きで好きで、たくさん読むんですけど……『京都寺町三条のホームズ』の円生さんが大好きなんです。
堤 しかもね、円生さんっていう敵キャラを好きになっちゃうんだよね。
ーー『京都寺町』といえばＡ応Ｐのみなさんがアニメ版のＯＰを担当されましたね。円生のどういった部分が好きなんですか？
工藤 円生さんは、隣の芝生が青く見えてしまうタイプのキャラなんです。ホームズに出会ったことで、衝動を抑えきれなくなってしまい、自分で事件を起こしてしまう。改心したあとに彼の生い立ちとかが明らかになるんですけど、それが切なくて切なくて……。円生さんの奥にある気持ちとかを知るとつい応援したくなってしまうんです。
堤 私もひなきから影響を受けて『京都寺町三条のホームズ』を読み出したんですが、円生って“負けヒロイン”なんですよね。
工藤 そう！
堤 物語には必要なキャラなんですけど、彼ひとりだけが悲しい思いをしてしまって……。だから円生をひたむきに応援してあげているひなきを見て、私はひなきを応援してます（笑）！
工藤 ありがとう～（笑）。
ーー今回、『継つぐもも』のＯＰ『風吹けば月夜の果てに』（４月６日から配信開始、５月２０日リリース）を担当されてます。曲の聞きどころはどういったところですか？
堤 歌詞がまず和風テイストといいますか、“良き日本”の言葉遣いなんです。付喪神が大活躍する『継つぐもも』の世界観にピッタリだと思います！
工藤 １番の歌詞は和風テイストでオススメなんですが、２番も、幼い頃から連れ添ったような２人を描いたような歌詞になっていて、これまたアニメのキャラにハマっていると思ってます！ ぜひチェックしてみてください。
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２人が所属するガールズユニット「Ａ応Ｐ」がオープニング曲を担当するアニメ『継つぐもも』はＴＯＫＹＯ ＭＸほかで毎週日曜日に放送。
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