■1位は興行収入1位の作品か、初期の名作か?

 第2位に輝いたのは11.5%の票を集めた、2001年公開の『千と千尋の神隠し』の千尋(CV:柊瑠美)。『千と千尋の神隠し』は、主人公の少女・千尋が、引っ越し先へ向かう途中に立ち入ったトンネルから、神々の世界へ迷い込んでしまう物語。千尋は湯屋で働きながら、そこで出会ったハクらと交流を深めていく。異界でもたくましく働く千尋を選んだ人からは、「ストーリーを通して、成長していく姿とハクを助けるために一生懸命なところ」(25歳)と、千尋の成長に心を動かされた人が多いようだ。「情に厚いから」(24歳)、「マジメな性格がいい」(31歳)、「懐かしい感じと素朴な味がよかった」(47歳)、「一生懸命に働く姿」(59歳)と、千尋の実直な人間性を評価する声が多かった。

 栄えある第1位に選ばれたのは、2位以下に大きく差をつけ、全体の28.5%を獲得した1984年公開の『風の谷のナウシカ』のナウシカ(CV:島本須美)。『風の谷のナウシカ』は、“火の七日間”によって文明が崩壊した世界が舞台のSFファンタジー。風の谷の族長の娘で、愛と優しさを持った気高き風使いの少女・ナウシカが堂々の一位に選ばれた。ナウシカを選んだ人からは「勇敢で美しい」(37歳)、「まだ10代の少女なのに、自分の国を守るために懸命に行動する姿がかっこいい」(35歳)、「聡明ではかなげ」(29歳)、「動物を心から愛しているから」(20歳)、「きりっとした女性で仲間を守るために堂々と立ち振る舞えるから」(39歳)という意見が集まった。背負うものの大きさを感じさせる、強さと美しさが圧倒的な人気の秘訣のようだ。また、「島本須美の声が好き」(52歳)、「声と性格が好き」(43歳)と、島本須美によるナウシカの凛とした声も印象的。好きなシーンは「メーヴェで空を飛ぶシーンが好き」(52歳)と、「オームを鎮めるシーン」(57歳)が特に人気だった。

 ジブリヒロインは、見た目のかわいらしさだけでなく、芯のある性格が人気の秘訣だということが分かった今回のランキング。

 なお4月3日に放送される『思い出のマーニー』に登場する謎の金髪の少女・マーニーは全体の4%の支持を集め7位にランクインした。選んだ人からは「有村架純の声がいい」(56歳)「有村さんの声がはまってる」(37歳)とマーニー役を担当した有村架純に対して、その可憐な声を評価する意見が最も多かった。また、「ミステリアス」(47歳)、「かわいい」(55歳)という声も上がった。

アンケートサイト「ボイスノート」調べ

https://www.voicenote.jp

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