■『おしりたんてい』は大人が見ても楽しめるものだと思っていつも演じている

ーー三瓶さんは、映画で演じたおしりたんていはいかがでしたか?

三瓶 おしりたんていはいつも通り紳士で、推理もエクセレントで、ふだんと変わらないです(笑)。ただ、テレビアニメとは違って、劇場公開作品ということで、映画の中でスクリーンの向こうに語りかけるシーンがあるんです。見ているみんなへ語りかけたりとか、一緒に謎解きができるのが『おしりたんてい』の良さなんですが、そういった部分がふんだんに盛り込まれていて面白いですよ!

ーーテレビアニメでは、画面に隠れた「おしり」を探してリモコンの決定ボタンを使って遊べるクイズコーナーもありますよね。絵本や児童書の『おしりたんてい』と同じように、遊べる仕掛けが子どもたちにも人気です。

三瓶 あのおしり、毎回つい探しちゃうんですよ。私、アフレコのときも探しちゃうぐらいで(笑)。『おしりたんてい』はアフレコの段階で絵が出来上がっていることが多いので、通し見のときに、みんなで探して盛り上がっちゃう。つい、自分のセリフを追いつつ、「あ! 黄色のおしりが映ったぞ!」って心の中で気になってしまって(笑)。

ーーキャストのみなさんもハマっちゃうとは驚きです!

山路 実は俺も、初めてアフレコで見たとき「時々出てくるアレはなんだろう……?」って思ってました。最初いきなり変なおしりの絵が書いてあるからさ! 後になってクイズだって教えてもらって、笑いましたね。

三瓶 ですよね(笑)。おしりのマークが画面に散りばめられている作品って他にないですから!

山路 面白いよね、『おしりたんてい』。こういう遊びの部分もそうだけど、世界観のセンスがいいんですよ。おしりたんていの必殺技の「しつれいこかせていただきます」も、突然画面が劇画タッチになって、まつ毛が濃くなって、細かい部分がすごく面白い。だから子どものファンを意識するというより、『おしりたんてい』は大人が見ても楽しめるものだと思っていつも演じてます。

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