原作担当と作画担当の共同ユニット「トロル」による絵本と児童書の人気シリーズ『おしりたんてい』(ポプラ社)。「子どもも楽しめるミステリー」として人気に火がつき、同シリーズは累計700万部を突破。2018年からはNHK Eテレでテレビアニメも放送中の同シリーズの映画第2弾『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』が8月14日(金)より全国の劇場でいよいよ公開となる。
『おしりたんてい』は、顔のかたちがおしりに見える名探偵・おしりたんていが「フーム、においますね」という名ゼリフとともに数々の難事件をププっと解決していく物語。この夏、『仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!』『映画ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『りさいくるずー まもれ!もくようびは資源ごみの日』とあわせ、『東映まんがまつり』の1本として公開される『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』は、おしりたんていと、その父・おしりダンディが親子タッグを組んで遺跡の謎に挑む冒険活劇となっている。
今回は映画の公開に先駆けて、おしりたんてい役の三瓶由布子(34)さん、おしりたんていの父・おしりダンディ役の山路和弘さん(66)、そしてゲストキャラとして登場するパンダのパンタン役を務める女優の小林星蘭さん(15)が、映画の魅力について語ってくれた。
※ ※ ※
ーー『映画おしりたんてい テントウムシいせきの なぞ』は、パンタンとおしりダンディのハラハラする展開で幕を開けます。小林星蘭さんは、2018年の映画『若おかみは小学生!』に続いて、映画作品での2度目の声優担当となりますが、今回、パンタン役に起用されていかがでしたか?
小林 最初にまず、パンタンの絵をもらったときに「なんだこの子! すごいかわいいじゃないか!」って、まずその見た目のキュートさに感激したんです。だから、パンタンのかわいい顔に見合う声を出せるように、見た人にも「かわいい!」って思ってもらえるように、今までで一番かわいい声で演じることをずっと意識してました。
ーー本日のお召し物はパンダ風のモノトーンですが、そちらも“パンタン”仕様?
三瓶・山路 ホントだ!
小林 そうなんです! 本当はパンタンと同じカンフー衣装を用意したかったんですけど、パンダのキャラクターだから今日のインタビューは白黒の服を着て行こうと思って(笑)。気分はすっかりパンダのパンタンになりきってます!
ーー山路さんは、おしりダンディを演じていかがでしたか?
山路 小林さんがパンタンにあわせて「一番かわいい声を出すように」とおっしゃったように、私も「今までで一番ダンディな声を出そう……」と意識しました(笑)。なにせ悪役育ちですから、自然に演じてしまうとどうしても悪者っぽくなってしまうんです。子どもたちに“ダンディさ”が伝わるように、自分の中の引き出しのどこに“ダンディ”な部分があるのか、ああでもないこうでもないと模索しました。
ーー確かに、山路さんといえば大人のファンにとってはジェイソン・ステイサム役やアル・パチーノ役など悪役での吹き替えのイメージがあります。
山路 そうなんですよ。それに比べるとおしりダンディは優しい奴だから困っちゃってさ……。殺しのシーンとかは意識せず普通に芝居できるんだけど、そんな場面は『おしりたんてい』にはなくて(苦笑)。あと、おしりダンディって女性に弱いキャラで、そこも演じていて面白い部分でした。パンタンは子どもなんだけど、洋画のヒロインのようなキャラでもあるんです。ダンディはどこか彼女に女性らしさを感じていて、微妙な関係に見える瞬間がある。そういうシーンを演じるのは面白くもあり難しかったですね。
三瓶 私も2人のシーンを見ていてキュンとなっちゃいましたもん。